スイスの多国籍企業ネスレは12日、ウクライナ西部における新生産施設の立ち上げに4千万フラン(約58億円)投資すると発表した。これにより新たな雇用が1500人分創出される。
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同社は現在ウクライナに約5800人のスタッフを抱える。新工場は西部ボリーニ州のスモリヒフに開設する予定。
ネスレは2月のロシアによるウクライナ侵攻以来、ウクライナへの新規投資を発表した数少ない国際企業の1つ。
ネスレ南東欧市場のアレッサンドロ・ザネーリ最高経営責任者(CEO)は声明で「苦境に置かれたウクライナにおける重要な動きだ」とし、「私たちの目標は食品と料理の拠点を構築し、さらなる雇用を創出するとともに、ウクライナ人と欧州市民に高品質の製品を提供することだ」と述べた。
ロシアの侵攻によりウクライナの経済は大打撃を受け、国際通貨基金(IMF)は今年35%縮小すると試算する。
ロシアが電力施設に対して攻撃を強めており、ウクライナ国内ではここ数週間、全土で停電が起こっている。
英語からの翻訳:シュミット一恵
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