The Swiss voice in the world since 1935

クマの保護区スイス南東部アローザにオープン

木の枝を噛むクマのナパ
スイスに新しくできたクマ保護区の最初の移住者は、セルビアのサーカスで働いていたナパだ Keystone

スイス南東部のグラウビュンデン州・アローザに3万平方メートルのクマの保護区外部リンクがオープンした。

 観賞ではなく動物保護を目的にしたクマ公園はスイス初。虐待・監禁されたクマの保全の場にする。

 ドリス・ロイトハルト連邦環境相は3日の開園式のスピーチで、グラウビュンデン州にはかつて多くのクマが生息し、多くの自治体の紋章にクマが描かれていると指摘した。堂々として魅惑的な動物である一方、クマは盗みを働くことがあるのが難点だと加えた。「この保護区がベルンのクマ公園のように、人々のクマに対する理解を深める場になるだろう」と述べた。

≫スイスを「ヒトとクマが共存できる国」に。専門家がスイスの生物多様性を酷評

≫生まれ変わったベルンのクマ公園

 最初の「移住者」となったのは、7月にセルビアから来た12歳のクマだ。ナパという名で、サーカスから救助された。動物園で生まれ、茶色い熊とホッキョクグマのハーフ。
保護区は動物保護団体「Vier Pfoten外部リンク」(本部・ウィーン)が運営する。ナパの移送も同団体が実施した。来春以降、さらに多くのクマがアローザにやってくる予定だ。

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

バーゼルの路面電車

おすすめの記事

バーゼルで「カラオケ路面電車」走行 欧州歌合戦に合わせ

このコンテンツが公開されたのは、 5月11~17日の欧州国別対抗の音楽祭「ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト(ESC)」開催中、バーゼルでは「カラオケ・トラム(路面電車)」が運行する。ビンテージ車両で90分間かけて街を走る間、乗客は無料で歌い踊ることができる。

もっと読む バーゼルで「カラオケ路面電車」走行 欧州歌合戦に合わせ
大阪・関西万博

おすすめの記事

スイス外相、大阪・関西万博で結束と対話をアピール

このコンテンツが公開されたのは、 日本を公式訪問中のスイスのイグナツィオ・カシス外相は22日、2025年大阪・関西万博のスイス・ナショナルデーのオープニングセレモニーに出席し、結束と対話を呼びかけた。

もっと読む スイス外相、大阪・関西万博で結束と対話をアピール
クラウス・シュワブ氏

おすすめの記事

WEFのクラウス・シュワブ会長が辞任

このコンテンツが公開されたのは、 世界経済フォーラム(WEF)は21日、創設者で会長のクラウス・シュワブ氏が同日付で辞任したと発表した。

もっと読む WEFのクラウス・シュワブ会長が辞任
コーデリア・ベール

おすすめの記事

TIME誌、スイス人弁護士を「最も影響力のある100人」に選出

このコンテンツが公開されたのは、 米誌タイムズの「2025年最も影響力のある100人」に、弁護士コーデリア・ベール氏がスイス人女性では唯一ランクインした。ベール氏は気候訴訟で異例の勝訴判決を勝ち取った人物だ。

もっと読む TIME誌、スイス人弁護士を「最も影響力のある100人」に選出
卵の棚

おすすめの記事

ミグロ、スイス初の年中無休スーパーを開店へ

このコンテンツが公開されたのは、 スイス小売大手のミグロ(Migros)は14日、アッペンツェル・アウサーローデン準州ヘリザウにある1店舗を年中無休化すると発表した。

もっと読む ミグロ、スイス初の年中無休スーパーを開店へ

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部