
世界最大テクノイベントにスイス大統領が参加 閣僚では初

チューリヒ湖畔で12日開催された世界最大のテクノイベント「ストリートパレード」に、輪番制の大統領職を兼任中のアラン・ベルセ内務相が参加した。スイスの閣僚の参加は初めて。
30回目の開催となる今年は92万人が参加。午後2時に、派手な衣装の人たちを乗せたデコレーション車両30台が2キロメートルにわたるパレードをスタートした。
外部リンクへ移動
ベルセ氏は2011年から保健・社会保険、文化行政を担う内務相を務める。ボートでパレード開催地に到着した同氏は、スイス最大の文化イベントであるストリートパレード運営陣のプロ意識や平和な雰囲気づくりを高く評価した。

ベルセ氏は「音楽はとても好きだし、テクノも知っている。少なくとも一部は」と話し、デコレーション車両に乗ってイベントに参加できた喜びを語った。
同氏は、ストリートパレード協会のジョエル・マイヤー会長と創設者のマレク・クリンスキー氏らとも面会した。チューリヒ市長のコリーヌ・マウハ氏も同行した。

ストリートパレードは1992年に「愛、平和、自由、忍耐」をスローガンに始まった。当時は2台のデコ車両の周りを1~2千人が踊るというものに過ぎなかったが、現在では世界中から100万人超を呼び込むイベントへと成長した。その一方で、騒音や混雑に不満を訴える市民も少なくない。

ベルセ氏は6月、年末の任期終了後は続投せず退任すると発表した。
英語からの翻訳:大野瑠衣子

JTI基準に準拠
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。