2018年のユングフラウ・マラソンは、過去最高の3847人がゴールした
Keystone/anthony Anex
近年のマラソンレース結果を分析した世界最大の調査で、スイス人の平均タイムは3時間50分37秒で、世界で最も早かったことが分かった。
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統計学者ジェン・ヤコブ・アンダーソンさんと数学者ヴァニア・ニコロヴァさんが、2008~2018年に世界中で行われた19万超のマラソンレースを対象に、国籍別の平均タイムを調べた。
Runrepeat.com外部リンクの創設者でもあるアンダーソンさんは「過去11年間で、スイスはタイムを14分56秒縮めた。一方で世界平均は3分55秒遅くなっている。つまり、スイス人ランナーは平均的なランナーより40分速いことになる」と話す。
タイムの改善に関しては、日本も11分31秒縮め、スイス、ロシアに次ぐ3位だった。
スイス人のタイムが改善したのは、スイス人女性の平均タイムが3時間49分13秒で、隣国ドイツ、フランス、イタリア、オーストリアなどの男性よりも速かったためだ。でも、そんな「女性最速」を誇るのに、女性のマラソン人口は国内全体の12%にとどまる(世界平均は約31%)。
マラソンはスイスでも人気が上昇中。過去11年間で、マラソン大会の参加者は75%増え、世界平均の約40%増と比べても顕著だ。
「表彰台」
総合:スイス(3時間50分37秒)、オランダ(3時間52分10秒)、スペイン(3時間52分25秒)、日本は24位(4時間38分16秒)
男性:スペイン(3時間49分09秒)、オランダ(3時間49分18秒)、ポルトガル(3時間54分55秒)、スイス(3時間54分59秒)
女性:スイス(3時間49分13秒)、オランダ(3時間59分04秒)、スペイン(4時間12分22秒)
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