The Swiss voice in the world since 1935
トップ・ストーリー
スイスの民主主義
ニュースレターへの登録

スイスのブナ林、世界自然遺産に追加

Bettlachstock als UNESCO-Welterbe angemeldet
ソロトゥルン州ベットラッハシュトックは35年前に州の自然保護地区に指定された。樹齢200年を超す木もある so.ch/

ジュラ山脈のソロトゥルン州ベットラッハシュトックとティチーノ州ヴァル・ディ・ロダーノにある古代ブナ林が、世界自然遺産に追加登録された。

国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林」に追加された。同遺産は2008年に初めて登録、11年と17年に拡張されている。今回の再拡張ではスイスの他にボスニア・ヘルツェゴビナ、チェコ、フランス、イタリア、モンテネグロ、北マケドニア、ポーランド、スロバキアのブナ林が追加され、計18カ国にまたがる94カ所の林から成る自然遺産となった。

おすすめの記事
紅葉

おすすめの記事

生命の木、ブナに温暖化の脅威

このコンテンツが公開されたのは、 秋になると、スイスのブナの木は燃えるような紅葉に彩られる。しかし、これらの木々は気候変動による温暖化に苦しんでいる。

もっと読む 生命の木、ブナに温暖化の脅威

ユネスコは28日の声明外部リンクで、「拡張された自然遺産は、比較的手つかずのままの複雑な温帯林の優れた例を表しており、さまざまな環境条件にわたるヨーロッパブナの純粋な林と混合林の幅広い包括的な生態学的パターンとプロセスを示している」と説明した。

Swiss beech forest
ベットラッハシュトックのブナ林(左)。隣にはジュラ山脈にあるヴァントフルーの絶壁がそびえる SRF

ソロトゥルンのベットラッハシュトックは35年前に州の自然保護区に指定され、ほぼ手つかずの自然が残っている。最も古い木は樹齢200年以上。ティチーノ州ヴァル・ディ・ロダーノはヴァッレ・マッジア(マッジア谷)の支流に位置する。

スイスの世界自然遺産はこれで4件目。9件の世界文化遺産と合わせ、世界遺産外部リンクは計13件になった。

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

大西卓哉飛行士

おすすめの記事

宇宙研究

国際宇宙ステーションでロボットが「宝探し」に成功 スイスも貢献

このコンテンツが公開されたのは、 日本製とドイツ製のロボットが、国際宇宙ステーション(ISS)で「宝探し」をして遊んだ。スイス・ルツェルン応用科学芸術大学(HSLU)もこの実験に貢献した。

もっと読む 国際宇宙ステーションでロボットが「宝探し」に成功 スイスも貢献
ジュネーブのトラム

おすすめの記事

気候適応

ジュネーブ州、バス・路面電車を13日のみ無料に オゾン濃度が急増

このコンテンツが公開されたのは、 ジュネーブ州では13日、バスやトラム(路面電車)など公共交通機関が終日無料となった。オゾン濃度が急増したことへの対応で、スイスでは初めての措置だ。

もっと読む ジュネーブ州、バス・路面電車を13日のみ無料に オゾン濃度が急増
湖に飛び込もうとする男性の後ろ姿

おすすめの記事

スイスで記録的暑さ 政府が警告

このコンテンツが公開されたのは、 スイスで全国的に気温が上昇し、猛暑への警戒が強まっている。11日にはスイス西部と南部ティチーノ州の一部地域に対し、熱中症など健康被害を受けるリスクが大きい「危険度3」の警報が発令された。

もっと読む スイスで記録的暑さ 政府が警告
作家のアドルフ・ムシュク氏

おすすめの記事

文化

知日スイス人作家のアドルフ・ムシュクさん、欧州政治文化賞を受賞

このコンテンツが公開されたのは、 ハンス・リンギエ財団は9日チューリヒ在住の作家アドルフ・ムシュグさん(91)に欧州政治文化賞と賞金5万ユーロ(約860万円)を授与した。同賞がスイス人に授与されるのは初めて。

もっと読む 知日スイス人作家のアドルフ・ムシュクさん、欧州政治文化賞を受賞
詐欺を警告するPC画面

おすすめの記事

スイス銀行の顧客を騙した英国人留学生に有罪判決

このコンテンツが公開されたのは、 スイス銀行を狙った口座乗っ取り事件で、英国で刑事告訴されていた英国人学生(21)に禁固7年の有罪判決が言い渡された。スイス連邦検察庁によると、学生はスイスの銀行顧客から約240万フラン(約4億4000万円)を騙し取った。

もっと読む スイス銀行の顧客を騙した英国人留学生に有罪判決
オリーブの木

おすすめの記事

農業ビジネス

温暖化でスイスがオリーブの名産地に?

このコンテンツが公開されたのは、 スイス西部のフランス語圏は温暖化によりオリーブの木を育てやすくなっている。生産者らは2026年には栽培本数が2万本に倍増し、南部のイタリア語圏ティチーノ州を追い抜くと見込む。

もっと読む 温暖化でスイスがオリーブの名産地に?
山肌に描かれた巨大な絵

おすすめの記事

アルプスに新しい巨大地上絵が登場

このコンテンツが公開されたのは、 世界各地で巨大な地上絵を描くアーティストのSAYPE(セイプ)さんが、スイス南部ヴォー州のアルプス山頂に新作を完成させた。

もっと読む アルプスに新しい巨大地上絵が登場

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部