教会で誓いのキスを交わす新郎新婦。西県フォレ・デ・パン、2017年1月
Valérie Baeriswyl
セレモニー中の新婦の写真は何としてでも撮りたい
Valerie Baeriswyl
教会の結婚式で歌う男性コーラス。北県カパイシャン、2017年10月
Valerie Baeriswyl
結婚式当日、ドレスの最終調整をするシャーリンさん。後方にいるのはシャーリンさんの代母。西県レオガン、2017年10月
Valerie Baeriswyl
田舎では車を持つ人が少なく、結婚式に集団で移動することが多い。大事なのは助け合うこと。アルティボニット県デシャペル、2017年11月
Valerie Baeriswyl
ウェディングドレスには手直しが付きもの。幸い地元にも仕立て屋がある。西県、2017年12月
Valerie Baeriswyl
サンピエール教会の結婚式にて。西県ペシオンヴィル、2016年12月
Valerie Baeriswyl
用意された教会の壁の前で結婚式の公式カメラマンから家族写真を撮ってもらう招待客。西県フォレ・デ・パン、2017年1月
Valerie Baeriswyl
アルカダン海岸の高級ホテルで行われた在外ハイチ人の結婚式にて。後方には、アメリカンスタイルの式を挙げる新婦(白服)とブライズメイドの写真撮影を見守る伯母。アルカダン海岸、2016年12月
Valerie Baeriswyl
ガーターベルトを探す新郎。西県ポルトープランス、2019年2月
Valerie Baeriswyl
式の前に牧師に告解する新婦。その後に続くのは新郎。中央県ブウリ、2018年12月
Valerie Baeriswyl
十分に盛装できなかった人はハイチでは教会に入るのを控えることが多い。西県ポルトープランス、2016年12月
Valerie Baeriswyl
結婚式で教会の音響に使う発電機を下ろす男性招待客。ハイチの田舎では電気がないところもある。アルティボニット県デシャペル、2017年11月
Valerie Baeriswyl
家の居間で披露される新婦のドレス。1日だけレンタルされることが多い。豪華な結婚式用に、米国からドレスを持ち帰ってくる在外ハイチ人も。中央県、2018年1月
Valerie Baeriswyl
家の前でポーズをとるカップル。一般的に新郎新婦の新居になる家はペンキを塗り替える。北西県べ・ド・イェン、2018年10月
Valerie Baeriswyl
口紅を塗るブライズメイド。西県フォレ・デ・パン、2017年1月
Valerie Baeriswyl
貧しいことを理由に、ハリウッドスタイルの盛大な結婚式を挙げてはいけないという規則はない。ハイチの人は、南国の人に持ち前の気前良さで、一生の貯えをこの日のためだけに捧げることだってできる。スイス人の写真家、ヴァレリー・ベリスヴィルさんがレンズを通して語る。
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スイス・フランス語圏の地方メディア(活字媒体およびラジオ)でキャリアを開始。2000年、swissinfo.chに生まれ変わる移行期中のスイス国際放送に入社。以降は政治、経済、文化、科学などあらゆるテーマで記事を執筆。ときに短編動画の制作にも携わる。
フォトエディターとして、SWI swissinfo.chでの写真の編集利用と写真家とのコラボレーションを担当。機会があれば、カメラを持って記者に同行する。
チューリヒで写真家として訓練を受け、1989年からフォトジャーナリストとして活動。1990年にスイスの写真家エージェンシー、ルックアット・フォトスを設立。ワールド・プレス・アワードを2度受賞し、スイスの奨学金制度も利用。作品は広く展示され、様々なコレクションに収蔵されている。
Valérie Baeriswyl(写真), Marc-André Miserez(文), Thomas Kern(写真の編集)
ベリスヴィルさんは、スイスにいた時のようにハイチでも結婚式の舞台裏に入り込む。「永遠の愛の誓いに先立つ世界共通のプレリュード、幸福感に入り混じった不安」をカメラに収めるためだ。
「舟にもバイクにも、トラックにもロバにも乗った。農家の結婚式にも、首都ポルトープランスの高級住宅街にあるメレンゲを飾ったような大邸宅や、スラム街の荒れ地の結婚式にも呼ばれて行った。そして、それ以外の中流階級の人たちが借りた、将来を夢見るような貸し会場にも」。ベリスヴィルさんはルポルタージュの前書きにそう綴る。昨年、この作品が評価されロイター通信社から奨学金を受けた。
現在ベリスヴィルさんは、「伝統、島のアメリカナイズ、社会格差、そして日々の抵抗を浮き彫りにする」写真集を出すために出版社を探している。
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スイス人写真家が見たハイチの結婚式
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スイスの静かな田舎を離れて世界中を旅したあと、ハイチに暮らし始めた写真家のベリスヴィルさん。今では第二の故郷となったハイチの、結婚式をテーマにした写真集の出版を目指して準備を進めている。
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