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スイス・デイズ、六本木でスイスを丸ごと味わう !

「六本木がアルプスに大変身」のキャッチフレーズのもと2月6日、六本木ヒルズアリーナで日本・スイス国交樹立150周年を祝い「スイス・デイズ(SWISSDAYS)」が開幕した。

スイスからはディディエ・ブルカルテール大統領をはじめ、在日スイス大使などの列席のもと華々しくオープニンクセレモニーが開催され、関東圏の突然の寒波襲来も跳ね返すほどの元気な大統領の挨拶が印象的だった。

会場が屋外のため寒さがこたえるが、お年寄りから若者まで幅広い年齢層の人々で賑わい、日本人のスイスに対する好感度がいかに高いかがうかがえる。何人かに話を聞いてみたが、「美しい国で憧れる!」「平和で美味しいものがたくさんある」「必ず旅行してみたい国」と、予想どおり良い印象を持つ人が多い。しかし、150年も前に日本の徳川幕府がスイスと修好通商条約を結んでいた事を知っている人はいなかった。

同条約の締結は日本にとっては8番目のもの。永世中立国であるスイスとは二つの世界大戦の間も、この条約は途絶えてはいなかったそうであるから、やはりスイスは日本人が憧れ、理想とする国家であり遠くて近く感じる大親友であろう。日本もいつかはスイスのように、国民が直接投票でき、他国の侵略から国家を守るためにのみ軍隊が存在し、赤十字のように世界に貢献できる組織を持つ、成熟した国家になってほしいと思うのは私だけか・・・。

スイスと日本は,経済だけでなく科学技術協力協定や芸術・文化の交流と、これからの将来に向けて大いに友好的な協力相手国であってほしい。今回のようなイベントも、もう少し日本側からの盛り上がりがあれば、もう少し大きくもう少し暖かいスペースで開催出来たのではないだろうか?

日が暮れ凍えるような寒さの中、「ホットワイン」や「とろけるチーズ」を美味しそうに食べ、恋人へ贈るチョコレートを楽しそうに選ぶ若者たちは、スイスの醍醐味をしばし味わっていて寒さなど問題ではなさそうに見える。

スイス・デイズは8日から9日の週末にかけ色々なプログラムが展開し、今日以上の賑わいが予想される。大いにスイスの良いところを堪能して頂きたいとカメラを握りながら思う。

(制作:スイスインフォ、写真・文:小川峻毅 構成:クリストフ・バルジガー、里信邦子)

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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