2017年10月、ラ・ショー・ド・フォン近郊の自動車道を車が走り抜ける
Keystone/ Valentin Flauraud
農薬散布ロボットの試作品を積んだトラクターが野菜畑を行き来する。2018年6月、ガルミッツ
Keystone / Anthony Anex
ローザンヌにあるスケートボード練習場。2018年4月
Keystone/ Valentin Flauraud
霜から守るロウソクがブドウ畑を照らす。2017年4月、ヴァリス州ザクソン
© Keystone/ Valentin Flauraud
2019年5月、バヴォワでアブラナの収穫
© Keystone / Laurent Gillieron
スイス全土で女性ストライキが行われた2019年6月14日、ローザンヌの集会
© Keystone/ Valentin Flauraud
モーゲルスベルクに登場した500メートルにわたるスイス初の「木の上の遊歩道」。2018年5月
© Keystone / Gian Ehrenzeller
ローヌ氷河の氷を守る特製カバー。2018年9月
Keystone/ Valentin Flauraud
エキュブラン・クリシェ付近にある高速道路A1の交差。2018年5月
© Keystone / Laurent Gillieron
ロカルノの中央広場ピアッツァ・グランデに敷き詰められた5千個の浮き輪は、芸術家のオッピー・デ・ベルナルド氏の作品「Apolide」(イタリア語で「無国籍」)。2018年3月
© Ti-press
収穫したシャスラ種ブドウを運ぶブドウ農家。2018年9月、ラヴォー地区
Keystone/ Valentin Flauraud
チューリヒ湖の港に停泊するヨット。ヴォリスホーフェン、2019年7月
© Keystone / Christian Beutler
金色に染まったヴァリス州レトロンのブドウ畑。2018年11月
Keystone/ Valentin Flauraud
2019年1月、チューリヒ湖のサッファ島に雪が積もった
© Keystone / Ennio Leanza
スイスを真上から見下ろしたことがあるだろうか?世界的に有名なスイス人写真家ゲオルク・ゲルスターは、空から撮った自身の作品を「瞑想の道具」と表現した。「高い場所から見ると、そこにあるものだけでなく、それが何たるやと空想を巡らすことができる―チャンスの宝庫だ」
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金色に輝く木のこずえやヘアピンカーブを見下ろす視点は、見る者に無重力感を与える。優雅さや壮大ささえ感じさせる。鳥の目で見た写真は見る者に自由の羽を与え、空を飛ぶとはどういうことかを空想させる。
これらの写真が持つ独自の「能力」は、遠くから見ないと分からないような抽象的・地理的な地球の表面を視覚化するだけではない。地球上の生命に課せられた偏向や義務に別れを告げ、なおかつ重力の法則から解放する力を持つ。
20世紀初めの学者たちは、航空写真によって可視化された地球の「形」が、これらの形を生み出した社会の文化的規範、価値、生産様式を理解するための鍵だと考えた。そしてガス気球に重い撮影機材を積み込んで空を飛ぶという壮大な計画を立てた。スイス人冒険家・写真家のエドゥアルド・スペルテリーニは航空写真の第一人者だ。
「神の目」をディスカウントストアで買える時代になった。写真家たちはドローンを自家用車に乗せて撮影に繰り出す。上からの眺めはかなり一般的になり、ドローンで撮影した写真を1枚も使わない結婚記念写真はもはやないと言ってもいい。
(独語からの翻訳・ムートゥ朋子)
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スイス航空創設者、「空飛ぶ暗室」から世界を撮影
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スイス連邦工科大学附属図書館に保存されている写真コレクションの中でも、ヴァルター・ミッテルホルツァー(1894~1937年)による写真は最も有名なコレクションの一つに数えられる。しかし、彼がスイスの航空パイオニアの一人に数えられ、スイス航空(現在のスイス インターナショナル エアラインズ)の創立者であることを知る人は今や多くない。
スイス東部の町、ザンクト・ガレンのパン屋の息子として生まれたミッテルホルツァーは、ギムナジウム(中等教育)を終えた後チューリヒに引っ越し、そこで写真の技術を学んだ。早くから野望を抱いていた彼は、実家のパン屋を継ぐ気はなかった。
実業家としての才能があったミッテルホルツァーは、スイスの初期のプロペラ機に乗り込み、国内の村や町、工場の写真を撮影して、それを住民、行政機関、工場主などに販売した。やがて彼は国境を越え、ノルウェー領スピッツベルゲン島で調査を行っていた極地探検家ロアール・アムンセンの元へ飛ぶことになる。それから1年後、今度はペルシアに向けてプロペラ機を飛ばし、その際に新たな飛行ルートを開拓。そして、「スイス号」でのケープタウンへの飛行で一躍有名になる。
このプロペラ機には、現地の熱帯気候にも耐えうる特別なカメラと小型カメラがそれぞれ2台積まれていただけでなく、現像室までもが作り付けられていた。まさに「空飛ぶ暗室」だ。ミッテルホルツァーの撮影隊が描く被写体のイメージははっきりしていた。野生動物、踊る人々、上空からの景色だ。
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スイス空軍曲芸チームの「凡ミス」 間違って隣町でパフォーマンス
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スイス空軍のアクロバットチーム「パトルイユ・スイス(Patrouille Suisse)」が6日、誤って開催予定地の自治体から約6キロメートル離れた隣町上空でパフォーマンスをしていたことが分かった。無料紙20min.が報じた。
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スイス郵便の医療用物資配達ドローン、また墜落
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スイス郵便の医療用物資配達ドローンが9日朝、チューリヒ市内の森に墜落した。墜落はこの4カ月で2度目。当時は配達物を積んでいなかった。スイス郵便は事故を受け、同サービスにかかわる全機体の飛行を当面見合わせる。
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気球で無着陸世界一周から20年
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スイス人気球パイロットのベルトラン・ピカール氏が英国人ブライアン・ジョーンズ氏と「ブライトリング・オービター3号」に乗って無着陸の世界一周旅行に成功してから20年が経った。その冒険心と空からの記録は今も色あせない。
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スイス、ドローンを登録制へ
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スイスの空には、無登録のドローン(小型偵察機)が何万個も飛んでいる。個体が小さいなどで検出すらされないものもある。これに対し、スイス連邦政府は250g以上のドローンすべてに登録を義務付ける予定だ。
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スイス製の政府専用機が完成
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スイス連邦政府は、連邦大統領や連邦閣僚が移動するための政府専用機として、スイスの航空機製造ピラタス社製のPC-24を受領した。
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アルプスの空高く スイスの熱気球とその歴史
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スイスには熱気球にまつわる豊かな歴史がある。スポーツ・娯楽としての熱気球は人気で、今年1月20~28日まで開催されたシャトーデーの国際熱気球フェスティバルには、15カ国から集まった70人のパイロットが参加した。(Julie Hunt/SRF/swissinfo.ch)
ヴォー州のスキーリゾート地、シャトーデーで開かれる熱気球フェスティバルは、アルプス地方の熱気球イベントとしては最大だ。この時期、地元のホテルの宿泊数は年間の約15%に相当し、この熱気球フェスティバルは、オフシーズン中の観光を促進するメインイベントとなっている。
実はスイスは、熱気球とは長い歴史的なつながりがある。過去に大きな影響を与えたのは同じ家系のスイス人科学者2人だ。まず、1932年に物理学者、発明家、そして冒険家のオーギュスト・ピカール氏が、世界で初めて熱気球の有人飛行による成層圏到達を成し遂げた。そして合計27回の熱気球飛行と、最終到達高度2万3千メートルの記録を打ち出した。
99年にはその孫にあたるベルトラン・ピカール氏と英国人バルーニストのブライアン・ジョーンズ氏が、熱気球「ブライトリング・オービター3」に乗り、無着陸で世界一周飛行を達成した。
だが、熱気球パイロットの資格を取得するには、およそ1万5千フラン(約170万円)がかかる。若者にとっては少々高いハードルだ。スポーツとしての熱気球の将来性はあるのか。シャトーデー国際熱気球フェスティバルを取材した。
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