Navigation

アムネスティ、スイスにおける人権の危機を指摘

右派国民党が提案した「外国人犯罪者の国外追放強化」を求めるイニシアチブが、この2月28日に国民投票にかけられる。写真は、このイニシアチブを支持した人の署名を連邦当局に持ち込む様子 Keystone

スイスでは、右派国民党が提案した「外国人犯罪者の国外追放強化」を求めるイニシアチブが、この2月28日に国民投票にかけられる。こうした動きを背景に、人権団体アムネスティ・インターナショナルは24日、基本的な法的基準を侵害する右派政党の提案によって、スイスの人権が脅かされつつあると再び警告を発した。

このコンテンツは 2016/02/24 13:50
swissinfo.ch

アムネスティ・インターナショナルは24日に発表された年次報告書で、スイスを含む世界160カ国において、人権を保護する法律や制度が圧力を受けていると述べている。

同団体のスイス支部長マノン・シックさんによると、国の法律を国際法に優先させようとするイニシアチブ(国民発議)により、人権に対する攻撃から個人を守るために作られた仕組みが危険にさらされているという。

シック支部長が特に例として挙げるのは、この28日に投票が行われる外国人犯罪者の自動的国外追放を求める強硬なイニシアチブと、もう一つの(これも国民党が昨年イニシアチブになるようにと主張している)「スイス法および、有権者の決定を国際協定に絶対的に優先させようとする」提案だ。

アムネスティは、昨年も同様の主張を行っていた。

同団体はさらに、連邦情報機関の権力を拡大するという議会の決定も批判している。この問題に関しては、左派政党と右派のグループが国民投票を要求し、投票は今年後半にも行われる可能性がある。

報告書では、難民申請者に対する警察の行き過ぎた権力行使と考えられる行為および、人身売買や家庭内暴力の被害者の保護が不十分であることも指摘されている。

また昨年8月の国連(UN)調査と同様、アムネスティは刑法を改正し、拷問を刑法上の犯罪とするよう求めている。

このストーリーで紹介した記事

JTI基準に準拠

JTI基準に準拠

おすすめの記事: SWI swissinfo.ch ジャーナリズム・トラスト・イニシアチブの認証授受

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

並べ替える

パスワードを変更する

プロフィールを削除してもいいですか?

サブスクリプションを登録できませんでした。 再試行する。
仮登録をしました。 次に、メールアドレスの認証手続きを行ってください。 ご入力いただいたメールアドレスに自動配信メールを送信しました。自動配信メールに記載されているリンクをクリックして、ニュースレター配信手続きを完了させてください。

注目の記事を毎週、無料でお届け

ご登録いただいた方には、swissinfo.chのトップ記事をメールでお届けいたします。

SRG SSRのプライバシーポリシーでは、データ処理に関する追加情報を提供しています。