記者会見で賃上げの必要性を主張するスイス労働組合連合(SGB/USS)のピエール・イヴ・マイヤール会長(写真中央)
Keystone/Peter Schneider
スイス労働組合連合(SGB/USS)は2019~20年度の賃金団体交渉に向け、2%の賃上げと、女性労働者はさらに50フラン(約5400円)引き上げるよう求めている。
このコンテンツが公開されたのは、
連合は6日、各種製造・サービス業の雇用者団体との定期交渉に先立ってベルンで記者会見外部リンクを開き、物価上昇や強制加入の基礎医療保険の保険料高騰に対応するため、賃金引き上げが不可欠だと強調した。
連合のピエール・イヴ・マイヤール会長は、こうした事実を無視すれば富裕層と貧困層の格差がますます広がると警告した。
連合はスイスの労働組合の上部団体。来年の経済見通しが不透明だとしても、賃上げ要求は正当化されると訴えた。足元の景気は好調で、たくさんの受注を抱え人手不足に陥っている企業もあるという。6月の大規模な女性ストライキを踏まえ、男女間の給与格差を解消するべき時だとも訴えた。
スイス連邦経済省経済管轄局(SECO)は5日、4~6月の国内総生産(GDP)が前期比0.3%増と、1~3月期の0.4%から小幅に縮んだと発表外部リンクした。独立研究機関のバーゼル経済研究所(BAK)外部リンクは同日、来年のスイスの成長率見通しをこれまでの1.2%から0.7%に引き下げた。欧州の軟調な景気と今後の不確実が高まっていることを理由に挙げた。
おすすめの記事
おすすめの記事
ドイツ経済不振、スイスへの影響は?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス経済は昔から、欧州最大の経済国・ドイツの景気に大きな影響を受けてきた。現在のドイツ経済の停滞は、スイスにどのような影響をもたらすのか?
もっと読む ドイツ経済不振、スイスへの影響は?
おすすめの記事
スイス・ニトヴァルデン準州の小学校、スマホ禁止へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス中部ニトヴァルデン準州は5日、スマートフォンをはじめとするIT機器の小学校での使用禁止を発表した。授業目的や緊急時などを除き、全面的に学校でスマホが使えなくなる。
もっと読む スイス・ニトヴァルデン準州の小学校、スマホ禁止へ
おすすめの記事
ジュネーブ国連職員約500人が予算削減に反対するデモ
このコンテンツが公開されたのは、
メーデーの1日、ジュネーブで国連欧州本部職員500人近くが国連の緊縮財政に反対する異例のデモ活動を実施した。
もっと読む ジュネーブ国連職員約500人が予算削減に反対するデモ
おすすめの記事
バーゼルで「カラオケ路面電車」走行 欧州歌合戦に合わせ
このコンテンツが公開されたのは、
5月11~17日の欧州国別対抗の音楽祭「ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト(ESC)」開催中、バーゼルでは「カラオケ・トラム(路面電車)」が運行する。ビンテージ車両で90分間かけて街を走る間、乗客は無料で歌い踊ることができる。
もっと読む バーゼルで「カラオケ路面電車」走行 欧州歌合戦に合わせ
おすすめの記事
ジャッキー・チェンさんに名誉豹賞 ロカルノ映画祭
このコンテンツが公開されたのは、
第78回ロカルノ国際映画祭で、香港出身の俳優ジャッキー・チェンさん(71)に生涯功労賞である「名誉豹賞」が贈られることが決まった。
もっと読む ジャッキー・チェンさんに名誉豹賞 ロカルノ映画祭
おすすめの記事
グミベアが躍る「ロボケーキ」大阪・関西万博スイス館で展示
このコンテンツが公開されたのは、
動くクマのグミ、チョコレート味の電池――大阪・関西万博のスイス館では、ロボット工学者とパティシエ、ホテリエが合作した「ロボケーキ」が展示されている。
もっと読む グミベアが躍る「ロボケーキ」大阪・関西万博スイス館で展示
おすすめの記事
スイス外相、大阪・関西万博で結束と対話をアピール
このコンテンツが公開されたのは、
日本を公式訪問中のスイスのイグナツィオ・カシス外相は22日、2025年大阪・関西万博のスイス・ナショナルデーのオープニングセレモニーに出席し、結束と対話を呼びかけた。
もっと読む スイス外相、大阪・関西万博で結束と対話をアピール
おすすめの記事
フランシスコ教皇死去、スイス大統領が哀悼
このコンテンツが公開されたのは、
スイスのカリン・ケラー・ズッター連邦大統領は、21日死去したローマ教皇フランシスコに哀悼の意を表した。
もっと読む フランシスコ教皇死去、スイス大統領が哀悼
おすすめの記事
WEFのクラウス・シュワブ会長が辞任
このコンテンツが公開されたのは、
世界経済フォーラム(WEF)は21日、創設者で会長のクラウス・シュワブ氏が同日付で辞任したと発表した。
もっと読む WEFのクラウス・シュワブ会長が辞任
おすすめの記事
スイス外相、日本と中国を訪問
このコンテンツが公開されたのは、
イグナツィオ・カシス外相は日本と中国を公式訪問する。
もっと読む スイス外相、日本と中国を訪問
おすすめの記事
TIME誌、スイス人弁護士を「最も影響力のある100人」に選出
このコンテンツが公開されたのは、
米誌タイムズの「2025年最も影響力のある100人」に、弁護士コーデリア・ベール氏がスイス人女性では唯一ランクインした。ベール氏は気候訴訟で異例の勝訴判決を勝ち取った人物だ。
もっと読む TIME誌、スイス人弁護士を「最も影響力のある100人」に選出
続きを読む
おすすめの記事
最低賃金、各国で見直しの動き スイスで導入なるか
このコンテンツが公開されたのは、
オバマ米大統領は1月28日に行った一般教書演説の中で、現行の最低賃金を4割引き上げて時給10.10ドル(約1040円)に改定する意向を表明した。米議会での承認はまだ確実ではないが、「アメリカ低所得層の底上げを」という同…
もっと読む 最低賃金、各国で見直しの動き スイスで導入なるか
おすすめの記事
スイスの職場の男女格差 国際比較
このコンテンツが公開されたのは、
仕事、政治、収入 ―。スイスの男女格差は極めて大きい。ここでは女性が特に過小評価されている5分野を取り上げ、国際的に比較した。
もっと読む スイスの職場の男女格差 国際比較
おすすめの記事
高いスイスの人件費、高い生産性で埋め合わせ
このコンテンツが公開されたのは、
UBSファイナンシャルサービスの行った調査によると、スイスの生産性は上がっており、スイス人労働者はノルウェーに次いで世界第2位の生産性を誇り、米国、日本、デンマークよりも上である事が判明した。 また、スイスの人件費は世界…
もっと読む 高いスイスの人件費、高い生産性で埋め合わせ
おすすめの記事
スイス人の大半が金持ちというのは本当か?
このコンテンツが公開されたのは、
「収入が低くて基本的な生活費を払えない人がスイスにもいるという話は本当なのか?」という質問が寄せられた。swissinfo.chが検証する。
もっと読む スイス人の大半が金持ちというのは本当か?
おすすめの記事
スイスの男女間格差
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは男女平等が憲法で保障されている。これは1981年6月14日の国民投票で有権者が勝ち取った権利だ。ところが可決から38年経った現在でも、この権利は実現されていない。スイスの日常生活における男女格差を示す5つの重要な指標を以下にまとめた。
もっと読む スイスの男女間格差
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。