ローザンヌは植林活動に力を入れている
Keystone / Laurent Gillieron
世界自然保護基金(WWF)が主催する気候変動対策の自治体間コンテスト「ワンプラネット・シティチャレンジ(OPCC)外部リンク」で、スイスはローザンヌがトップに選ばれた。
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WWFが2日、発表した。スイスから応募したのは同都市のほかバーゼル、チューリヒ、ドゥレモン、ザンクト・ガレン、トゥーン、ベルンの7都市。WWFは、ローザンヌの「目覚ましい」植林活動や、2030年までに移動手段における二酸化炭素(CO₂)排出量をゼロにするという目標を高く評価した。
そのほか、CO₂排出量削減をリードするバーゼル、気候にやさしい都市暖房ネットワークの開発・構築に15億フラン(約1990億円)超を投じたチューリヒも高評価を得た。
ローザンヌ、バーゼル、チューリヒの上位3都市外部リンクは、来月行われる国際大会の決勝に進出する。
WWFの発表によると、各国の選考には世界から280都市が参加した。
フランス語圏のスイス公共放送(RTS)の報道外部リンクによると、ローザンヌは2040年までに市内の3割を緑化する目標を掲げている(現在は約2割)。2021年は新たに1454本を植樹した。2022年はこれまでに750本が植えられ、この秋には更に数百本の追加植樹を予定している。
またローザンヌはスイスで初めて、夜間の制限速度を市内のほとんどの場所で時速30キロメートルに設定した都市でもある。
(英語からの翻訳 大野瑠衣子)
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