米製薬大手ファイザーは、自社のワクチンが近く米国や世界各国で承認を得る公算が大きいことから、既に製造を開始したと報じられている
Keystone/Dave Weaver
政府機関スイスメディックは19日、米製薬会社ファイザーが段階的申請方式による新型コロナウイルス感染症ワクチンの承認申請を提出したと発表した。
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医薬品を認可・監督するスイスの政府機関スイスメディックは19日付けの声明外部リンクで、米製薬会社ファイザーがmRNA技術をベースにした新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの承認申請を完了したことを明らかにした。
また、COVID-19に関する全ての申請は「ファストトラック(迅速審査)」の対象となっているため、審査に臨時のスタッフを配置することで、ワクチンの有効性、特にユーザーの安全性が損なわれないよう配慮していると述べた。
スイスメディック承認部門のクラウス・ボルテ部長によると、安全性、有効性、品質の評価基準に変更はない。
「ワクチン候補の臨床データパッケージも、同じように包括的に審査される。迅速化するだけだ。その結果、審査中の開発の待ち時間を短縮することができる」とボルテ氏は19日の声明外部リンクで述べた。
スイス当局は2週間前に、英・スウェーデン企業のアストラゼネカとオックスフォード大学が開発したワクチンの申請審査を開始した。
スイス政府は8月、米バイオテクノロジー企業のモデルナが開発中の新型コロナウイルス感染症ワクチンについて、同社が開発に成功した場合、450万回分の供給を受けることで合意している。
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