スイスの自殺ほう助団体「エグジット(Exit)」のサービスを使い死亡した人は昨年、1214人に上った。
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エグジットの自殺ほう助が受けられるのは、スイス国籍保有者か、スイス永住者の会員のみ。
死亡者の数は2018年より8人増えた。スイスのドイツ語圏、イタリア語圏では862人で、2018年より43人少なかった。フランス語圏では大幅に増加し、352人(前年比51人増)だった。
ドイツ語圏では、36%が末期がんの患者で、26%が加齢に伴う健康問題だった。自宅で自殺ほう助を受け死亡した人は762人(85%)だった。2019年末時点で、ドイツ語圏とイタリア語圏の会員数は12万8212人、フランス語圏は2万9875人だった。
スイスでは1940年代から、利己的な理由を除く自殺ほう助が合法化されている。ただし、医師が致死量の薬物を患者に直接投与してして死亡させる積極的安楽死は禁止されている。
どんな人が自殺ほう助を受けられるか
スイスの主要な自殺ほう助団体はエグジットとディグニタスの2つ。ディグニタスは外国人の自殺ほう助も受け入れている。団体の規模としてはエグジットが最も大きい。
自殺ほう助を受けるには、主に▽終末期医療の患者▽耐え難い苦痛や障害がある▽健全な判断能力を有するーなどの条件を満たす必要がある。
自殺ほう助は通常、医師から処方された致死量のバルビツール酸系薬物を患者本人が点滴や飲用により体内に取り込み、死亡する。
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