そり遊びのけが6500人 重傷事故も

スイス人はそり遊びが大好き。冬になると、大人も子供もそり遊びを楽しむ Keystone

スイスでは毎年、6500人超がそりでけがをしている。6人に1人が頭部のけがだ。スイス事故防止事務局はヘルメットの着用を呼び掛けるが、実際にかぶっている人は半数にとどまる。

このコンテンツは 2020/02/19 07:00
swissinfo.ch/ts

スキーやスノーボードを始めたばかりの初心者は、初日から超上級者コースに行こうなどとは考えもしないだろう。だがそり遊びになると、話はちょっと違う。多くの人たちが、そりの危険性を顧みずにコースに出てしまう。けが人の統計を発表したスイス事故防止事務局は、声明でそう説明する。

事務局は「そり遊びでけがをしないためには、入念な準備、適切な装備と正しいテクニックが不可欠。だが、そうした点を留意していない人もいることが、この統計に表れている」。

毎年、約6500人がそり遊びでけがをし、医者にかかる。しかも年間平均で1人が死亡している。けがのほとんどが、そりで転んだなどという単独事故だが、ほかの人とぶつかったり、木やフェンス、柱、車にぶつかったりしたなどというケースもある。

ヘルメットなし

事故の約15%は頭部のけがで、その中には頭蓋骨や脳に深刻なダメージを及ぼすものもある。事故防止事務局は「ヘルメットを着けていれば、転倒や衝突の際に頭に大けがを負うリスクは格段に低くなる」として着用を呼び掛ける。

だがある調査によれば、そりで遊ぶ人のほぼ半数がヘルメットをかぶらない。ヘルメットをかぶることが当たり前になっているスキーと比べれば、その差はすべての年齢層において顕著だ。スキー、スノーボードをする小さな子供や10代の若者の99%はヘルメットを着用するが、そりになると80%に下がる。大人では、スキーやスノーボードでは92%、そりは43%だ。

平たく長い板状で、前が内側にカーブしているソリの「トボガン」 Keystone

事故事務局は、いくつかの事故はそりの種類が関係していると指摘する。木製のそりに金属の滑走板が着いた昔ながらの「ダボス風そり(Davoser)」や「グリンデルヴァルト風そり(Grindelwalder)」は、もともとは人間ではなくモノを輸送するために開発された。だが今ではこうしたそりで遊ぶ人が多く、それがけがにつながっているのだという。

協会は、平たく長い板状で、前が内側にカーブしているそりの「トボガン」なら「より簡単で正確に操縦できる」と話す。


安全なそり遊びの8カ条

-トボガンを選ぶ。これは、昔ながらの木製そりよりコントロールが簡単

-頑丈で、滑り止め加工が優れたハイカット靴をはく。追加の滑り止めソールをつけることもおすすめ

-スノースポーツ用のヘルメットをかぶる

-規定のそり/トボガンコース、障害物のないルート、斜面のみで遊ぶ

-うつ伏せで滑らない。2台のそりを縛ってつなげるのも厳禁

-お酒を飲んだら滑らない

-周りに十分注意:ほかのそりを追い越すときは十分距離を空ける。ゲレンデの真ん中で止まらない。そりを止めるときやもう一度滑り始める前に、周りをよく確認すること

-こちらの10のルール(英/独/仏/伊語)も参考に

(出典:スイス事故防止事務局)

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