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バーゼル路面電車、いたずら多発のフランス側で運行再開

バーゼルのトラム
バーゼルの路面電車(トラム)の3番線 © Keystone / Georgios Kefalas

スイス北部バーゼル市交通局(BVB)は、国境近辺のフランス側で悪質ないたずらが相次いだため運行を一時見合わせていた路面電車(トラム)について、16日夜から通常運転を再開すると発表した。

BVBは運転士らの安全を確保するため追加措置を講じたとも発表した。その詳細は明らかにしていない。再開に向けてはフランス・スイスの関係当局も協議した。

路線はバーゼルとフランスのサン・ルイをつなぐ3番線外部リンク。2017年12月から運行しているが、フランス側の複数地点で車両に石を投げつられたり、レーザーポインターを照射されたりする悪質ないたずらが相次いだ。

昨年11月から、フランス側で警備員がトラムに乗り警戒していたが、4月には2人の運転士がレーザーポインターを照射された。運転士の一人は目にレーザーの光を当てられ、入院する事態に発展。これを受けてBVBは2日から、午後8時以降のフランスでの運行を一時見合わせていた。

BVBは、今後いたずらが発生しないか、新たな安全措置の効果と合わせ検証していくという。

バーゼル市内の公共交通外部リンクは、BVBとバーゼルラント交通による13路線の路面電車が走る。うち2路線が国境を越え、フランス・ドイツに乗り入れる。3番線はバーゼル・ビルスフェルデンハルトとフランスのサン・ルイ、8番線はバーゼル・ノイヴァイラー通りとドイツのヴァイル・アム・ラインを結ぶ。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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