スイスの国旗色である赤と白の衣装を身にまとい、アマチュア俳優たちが今年前半、フェット・デ・ヴィニュロンの開催に先駆けてヴヴェイの街を行進した
© Keystone/Valentin Flauraud
スイス・レマン湖畔の街ヴヴェイで20年ぶりに開かれている「フェット・デ・ヴィニュロン(ワイン生産者の祭り)外部リンク」に参加するため、世界各国に暮らす在外スイス人も現地に集まった。
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フェット・デ・ヴィニュロンでは日々日替わりで、スイスの26州をショーやパレードで紹介している。先月25日は第27番目の州とされる「在外スイス人の日外部リンク」と定められ、在外スイス人組織(OSA)外部リンクの会員を始めとする世界各国のスイス人がヴヴェイを訪れた。OSAは声明で、「今日OSAのために特別な日が設けられ、イグナツィオ・カシス外相が参加したことは、スイスにとって在外スイス人がいかに重要かを示している」と述べた。
国外でワインを生産するスイス人たちも、この機会に世界各地のブドウ畑の産品を紹介した。
OSAのレモ・ギザン会長は同日の講演で、国外のスイス人ワイン生産者の先駆的な業績や、その製品の品質の高さを称賛した。
フェット・デ・ヴィニュロンは先月18日から8月11日まで開かれている。ブドウ栽培の伝統を称える壮大なショーやコンサート、パレードなど多くのイベントが催され、期間中約100万人の訪問客をみこんでいる。
2016年にはユネスコ(国連教育科学文化機関)にスイス初の無形文化遺産として登録された。
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