Keystone-SDA
スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)のブカレスト発チューリヒ便が先月オーストリアのグラーツで緊急着陸した後、客室乗務員(23)が死亡した事件で、死因は酸欠だったことが分かった。複数のスイスメディアが報じた。
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オーストリアのグラーツ検察当局が5日、報道内容を認めた。ハンスイェルク・バッハー広報官がスイス通信社Keystone-SDAの電話取材に対し、さしあたりの死因は低酸素性脳障害と脳浮腫とみられると語った。
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客室乗務員は深刻な酸素不足により脳に深刻な損傷を受け、その結果死亡したという。
今後、化学的・組織学的検査を実施し、脳の損傷がどのようにして起こったのかを正確に調べる。バッハ―氏は、死因が確定するまでには数週間を要するとの見方を示した。
12月23日、ブカレストからチューリヒへ向かっていたSWISSのLX1885便は、操縦室と機内で煙が発生したため、グラーツに緊急着陸した。
客室乗務員は同30日、搬送先の病院で死亡した。
バッハ―氏によると、客室乗務員の装着した酸素マスクがどのように機能したかについても調査が進められている。
ドイツ語圏の日刊紙NZZ日曜版や大衆紙ブリック日曜版も、死因の調査に当たっては酸素マスクに焦点が当たっていると報じている。
各紙によると、SWISSは保有機のマスクの交換を進めている。 だがLX1885便などエアバスA220型機のマスクはまだ更新されていない。
英語からのDeepL翻訳:ムートゥ朋子
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