バーセルのティンゲリー美術館で撮影されたティンゲリーの初期(1954~59年)彫刻作品「メタメカニック」、2002年撮影(Keystone)
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作品「Heureka」を組み立て中のティンゲリー、ローザンヌで開催されたスイス国内博「エキスポ64」にて(Keystone)
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組み立て終了後の「Heureka」、スイス国内博「エキスポ64」にて(Keystone)
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共に芸術家のティンゲリーと妻ニキ・ド・サンファル。パリにある夫妻のアトリエにて、1967年(Keystone)
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ティンゲリーと妻ニキ・ド・サンファルによる「自動人形の噴水」、パリのジョルジュ・ポンピドゥー国立美術文化センターにて(AFP)
AFP
1985年に制作された「ファタ・モルガナ」。ティンゲリー美術館の展覧会にて、2012年(Keystone)
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ジョー・シファートの噴水。フリブール、2014年撮影(Keystone)
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ティンゲリーによって描かれたチューリヒ美術館の展覧会ポスター、1982年(RDB)
RDB
アメリカ人俳優で芸術家のデニス・ホッパー(左)とティンゲリー(右)。ホッパーの展覧会のオープニングパーティーにて。バーセル、1988年(Keystone)
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バーゼルにある「謝肉祭の噴水(通称:ティンゲリーの噴水)」、1977年設置(Keystone)
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ティンゲリー美術館は2000年に開催した展覧会で、60年代のティンゲリー作品に焦点をあてた(Tinguely Museum)
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1991年8月30日に66歳でこの世から去った、スイス人芸術家ジャン・ティンゲリー。がちゃがちゃと音を立てるキネティック・アート(動く美術作品)で世界的に知られている。
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「ジャンノ」ことジャン・ティンゲリーはスイスのフリブール生まれ。バーゼルで育ち、ディスプレイデザイナーとしての専門教育を受けた。
動く美術作品を初めて制作したのは54年のことだ。その頃発表されたティンゲリーの動く機械作品は、親交のあったアーティスト仲間たちとたびたび共同制作され、国際的にも注目を浴びた。たとえば、屑鉄を組み合わせて作られた巨大な機械で、ニューヨーク近代美術館の庭に設置されたのち、自ら崩壊する仕組みの作品などだ。
70年代末頃からの作品には噴水の仕組みが応用され、「水」が以前よりも重要度を増していく。その後は角(つの)、頭骨など動物の一部を使った作品も制作され、ティンゲリーの芸術的表現は次第に「光」を利用したものへと広がりを見せていった。
現在、ティンゲリーは生前に長年住んでいたフリブール州ネイルーズで眠っており、墓には動くオブジェが置かれている。
(文・Gaby Ochsenbein、swissinfo.ch 写真・Ester Unterfinger、swissinfo.ch 翻訳&編集・大野瑠衣子、swissinfo.ch)
(独語からの翻訳&編集・大野瑠衣子)、swissinfo.ch
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