スイス郵便は15日、落下事故のため1月から中止していた医療用物資配達ドローンのサービスを再開する。
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病院間で血液サンプルを輸送するために始まったサービスで、今年1月、テスト飛行の際に機体が故障、チューリヒ湖に落下した。
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スイス郵便が12日に出した声明外部リンクによると、事故を起こした機体は「制御下での緊急着陸を行い、チューリヒ湖に着陸できた」とした。けが人はおらず、ドローンはチューリヒ市警察が回収した。
事故の発生を受け、スイス郵便は同サービスに関わる全機体の運転を一時中断した。
スイス運輸安全調査委員会(STSB)は、電気回路のショートが事故原因だったとしている。
製造元の米マッターネット外部リンクがドローンにいくつかの修正を加え、民間航空局が正式に認可した。
安全を最優先
声明では「スイス郵便とマッターネットは、2019年4月15日からチューリッヒとルガーノ(スイス南部)の顧客向けにサービスを再開する」とした。スイス郵便は安全性が「最優先事項」だと強調している。
「医療用物資配達ドローン」はこれまでルガーノ、チューリヒ、ベルン間で3千回以上、無事故で行き来していた。スイス郵便は、医療分野における自律型・商用ドローンのパイオニアと自負。地上輸送よりも速く、柔軟で、環境に優しいとメリットを語る。
レスキュードローン
スイスの航空救助隊レガ外部リンクは12日、広範囲にわたる行方不明者の捜索が可能なドローンを開発したと発表した。熱を検知できるサーマルカメラなど各種センサーを搭載している。
視界不良のためヘリコプターが飛べない場合などに使用するという。
レガのエルンスト・コーレ最高経営責任者(CEO)は、航空救助、遭難者救助のため「最先端技術を継続的に使用してきた」と述べた。
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