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すべて手によるスイス・ガイドブック

「このマンションの窓からは旧市街の屋根が見えるのが好き」次に挑戦したいのはブダペストやチェコのガイドブック

(swissinfo.ch)

2年前からスイスに住むようになったまつはしゆかさん ( 32歳 ) は、それまで都会でしか生活したことがなかったので、スイスの生活に馴染むには長い時間が掛かった。今でこそツォーフィンゲン ( Zofingen ) という人口1万人の素敵な旧市街の集合住宅に住むが、以前はもっと小さな村に住み落ち込んでいたという。

 中学校から大学まで美術教育を受けたまつはしさんだが、スイスでは家に閉じこもりがちになったという。しかし「何かしていないとだめな性格」。知る限りの日本の出版社にコンタクトを取って得たのが、ガイドブックを作る仕事だった。すでに北欧編とドイツ編が出版され、この3月にはスイス編がメイツ出版から出る。現地を自分の足で取材し、イラストだけではなく、文章も考えてすべて手書きでコツコツと作った本だ。初めて手がけた北欧編は、ネット上で意見を交換するソーシャルネットワーキングサイトでも情報を集めたが、しつこすぎると怒られたこともある。
 
 スイスのガイドブックは「自然は偉大で、それより美しいものはないと思うと、山や自然を描くのは私にとって挑戦でした」と言う。ターゲットは若い女性。外国に行きたくても行けない人が読んだり、旅行した国の思い出になるような内容のコンセプトで、まつはしさんのお勧めが盛りだくさん。「このガイドブックを読まなかったら、行かなかったような場所を紹介してくれてありがとう」と北欧編の読者の反応も嬉しかったという。
  
 スイス編の取材で、山や都市をくまなく歩いたまつはしさん。「この仕事を通して、大変だったこの2年間の壁を越えたのかもしれない」と語って微笑んだ顔がとびっきり美しかった。

swissinfo、 聞き手 佐藤夕美(さとう ゆうみ)

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