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ウエリ・シュテック~生死の稜線上で~⑲最終回

8千メートル級の山々を連続かつ無酸素で登るという前人未踏の計画に、トレーニングを重ねていたウエリ・シュテック。滑落事故はそこで起きた。

ネパールに出発する前、シュテックは父親とスキー旅行に出かけた。普段は思い付きで出掛けたりしないシュテックが、全ての予定をキャンセルしてまで実現させたスキー旅行だった。

シュテックの仏塔は今、第2の故郷であるネパールにある。最高のコンディションで山を登っていた最中の事故死。死ぬその瞬間まで「ウエリは幸せな人間だったに違いない」――長年の友人であるロベルト・ベッシュはそう話した。

「ウエリ・シュテック~生死の稜線上で~」

2020年5月21日にドイツ語圏のスイス公共放送で放送されたスイス人登山家ウエリ・シュテックのドキュメンタリー番組(約1時間35分)。

2017年春にエベレストで滑落し、40歳の若さで亡くなったシュテック。人間離れした登山スピードと卓越した登攀技術から「スイスマシーン」と呼ばれ、数々の新記録を打ち立てた。番組ではそんなシュテックの半生を本人や家族、友人のインタビューと共に振り返る。

スイスインフォでは同番組を5分ずつに分け、日本語字幕付きで水・土曜日の週2回配信する。

※日本語字幕付きで視聴される方は、画面の字幕設定をオンにしてご覧ください。

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ウエリ・シュテック~生死の稜線上で~⑱

このコンテンツが公開されたのは、 ウエリ・シュテックは、アンナプルナの岩壁登頂を証明するものを、何一つ持っていなかった。エクストリーム登山の辞め時だと感じたシュテックは、最後のプロジェクトを終えたあと、プロダクトデザイナーとして新しい一歩を踏み出そうと決心する。

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(本文&独語からの翻訳・大野瑠衣子)

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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