人工地震の誘発に成功 スイス南部
スイスとドイツの研究者たちは、スイス南部のゴッタルド地域で、史上初めて人工的に地震を起こさせることに成功した。
実験に関わったドイツのRWTHアーヘン工科大学によると、研究チームは数日間にわたり、ティチーノ州にあるベドレット地下地球科学・地熱エネルギー研究所外部リンクの天然の亀裂帯に高圧の水を注入した。
ベドレット研究所は、スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)が運営する、地球内部を詳細に観察できるユニークな研究施設。ティチーノとフルカ鉄道トンネルを結ぶ全長5.2㎞のトンネルの中央に置かれ、スイスアルプスの地表から見ると深さ1.5㎞に位置する。
実験の目的は、岩盤に制御された応力変化を引き起こし、人工的に微小地震を発生させることだった。RWTHによると、実験は大成功だった。マグニチュード0をわずかに下回るものも含め、一連の小さな揺れが記録された。これらの揺れは地表では感じられなかった。
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地震のアート
数百個の高感度センサーが断層のすぐ近くに設置された。RWTHのプロジェクトマネージャー、フロリアン・アマン氏は、得られた信号は「信じられないほど素晴らしいものだった」と話し、地震の物理学に比類なき知見をもたらしたと述べた。
地震の予測
実験の狙いは、地震発生源で直接測定を行うことで、いくつかの根本的な疑問を解き明かすことだ。地震の直前に何が起こるのか、地震を終息させる要因は何なのか、といった点だ。
これらのデータによって地震予測の精度向上が可能になることも期待される。数十年にわたる研究にもかかわらず、地震予測のための信頼できる方法は未だ見つかっていない。
スイス地震観測所のステファン・ウィーマー氏は昨年9月のプレゼンテーションで「地震がまさに適切な場所で再び発生するのを待つ時間がないため、我々自身で地震を誘発している」と説明した。
この「断層活性化と地震破壊」(FEAR)外部リンクプロジェクトは、欧州研究会議(ERC)から1400万ユーロ(1290万スイスフラン)の資金援助を受けている。
英語からのGoogle翻訳・追記:ムートゥ朋子
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