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スイスより一足先に東ティモール国連加盟か

3月3日の国民投票で悲願・国連加盟が承認され、晴れて今秋190ヶ国目の加盟国となる予定のスイス。連邦政府閣僚は22日、ツールガウ州で準備のための非公式会議を行った。が、先週独立した東ティモールが一足先に加盟を果たしそうだ。

3月3日の国民投票の結果は、5月14日に法的に有効なものたなった。今後は9月10日にスイスが国連に加盟申請を提出し、安全保障理事会で承認されると、正式加盟国となる。

が、今年国連に加盟申請している国はスイスだけではない。先週インドネシアから独立したばかりの東ティモールが、スイスより一足先に加盟を果たし、190ヶ国めの加盟国となりそうだ。「東ティモールの人々は、早く国際社会から独立国としての証明を得たいと願っており、国連加盟を急いでいる。国連も東ティモールの加盟を歓迎している。」と、外務省職員のエルヴィン・ホッファーさんは言う。

国連加盟に先立ち、外務省ではベルン、ニューヨークなどで8つのポストを新設した。うちニューヨークの3ポストは、国連でのスイスの存在感をアピールし、人道問題・社会問題における意思決定プロセスで発言力を増すためのものだ。「スイスは人道援助、開発援助、平和維持活動において重要な役割を果たしてきた。国際社会は国連加盟国となったスイスがこれらの分野での貢献を拡大することを期待している。」とホッファーさんは語った。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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