スイスの視点を10言語で

スイスインフォ、「国外への声」が認められる

引き続き言語や文化を越え、スイスのニュースを配信する使命を担う。 swissinfo.ch

スイス放送協会 ( SRG SSR ) の一環を担い、国外向けニュースを配信するスイスインフォ ( swissinfo ) は7月4日、その使命を再度承認された。

今後5年間は206万フラン ( 約20億6000万円 ) の年間予算が保障され、スイスインフォ業務および、スイス放送協会の国際テレビ局「TV5」と「3Sat」との共同業務が承認された。

 7月4日、スイス連邦政府とスイス放送協会は、今後5年間の同協会の使命についての申し合わせに合意した。年間206万フランの予算はインターネットでスイスのニュースを配信するスイスインフォの業務と、TV5および3satとの共同制作へ当てられる。

海外へ向けての声が認められた

 スイス放送協会とスイスインフォは定期的に協定を見直す。また予算は政府とスイス放送協会の折半で出資することになっているが、今回の申し合わせ内容は議会の意向でもあった。

 「喜ばしい。議会では長い間、スイスからの国外向けニュース配信について論議がなされていたが、やっと終結した」とスイスインフォのベアット・ヴィチ社長は喜びを表した。さらに「スイス政府はこれにより、国外へ向けての『声』を望んでおり、スイスを国外に向けて説明していく必要があると判断した」と語った。

 スイスインフォは国外に向けてスイスを知らしめ、外国からの理解を得るという使命がある。また、65万人の在外スイス人とスイスを結ぶニュースソースにもなっている。

swissinfo、外電 佐藤夕美 ( さとう ゆうみ )

<長い間の不安>
2005年、スイスインフォ ( swissinfo ) の大幅な業務縮小計画が発表された。これに対して在外スイス人協会が反対を唱えた。また、連邦議会も同縮小計画に反対した。
同年6月、全州議会 ( 上院 ) でスイスインフォの現状維持を求める発議が起こり、国民議会 ( 下院 ) ではこの発議が承認された。
2006年の春期議会で、スイスインフォの予算の半分は連邦政府が出資することが決まった。

スイス放送協会 ( SRG SSR idée suisse ) の一環として、1935年に創立された。その使命は国外に向けてスイスを知らしめ、在外スイス人に情報を提供することにある。
スイスインフォは英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、中国語、アラビア語、日本語の9カ国語で、インターネット上でニュースを配信している。

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部