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スイス スリランカの武力紛争終結を歓迎

5月18日、最後の戦火で巻き上がる黒煙。連邦移民局はこれからの動きを見守る

(Reuters)

スイス連邦政府はスリランカ北部で続いていた武力紛争の終結に歓迎の意を表明した。現地の状況はスイスにも影響し、2009年にはスリランカからの難民が増加すると予想されている。スイス難民援助機関は、当面スリランカからの難民に対する受け入れ拒否を中止するよう要請している。

スイス政府は5月19日、スリランカ北部での武力紛争に終止符が打たれたことを歓迎するとともに、「スイスは数十年に及ぶ紛争が無数の人々の命を奪い、大勢の国内難民の生活の基盤を奪ったたことを非常に残念に思う」と発表し、スリランカ国内における政治的な対話を求めた。

難民申請増加の見込み

 スリランカでは1983年から内戦が続いており、これまでに7万人以上がその犠牲となった。戦火を逃れた難民の中には、スイスに安息の地を求めた人も多い。連邦司法警察省移民局 ( BFM/ODM ) 広報官のヨナス・モンターニ氏によると、スイスに住むスリランカ出身者は2008年末の時点で2万7721人だった。

 スリランカ出身者の難民申請は、ここ数年で明らかに増加した。2006年の申請数は328件だったが2007年には618件に、そして2008年には1262件まで増えた。スイス政府によると、2009年にはさらなる増加が見込まれている。連邦両議会の外交委員会は、当分の間、タミール人の難民申請を拒否しないように要求する動議を提出したが、スイス政府はこれを退けた。

 連邦移民局によると、スリランカからスイスへ避難してくる人々の数はこれまでと同じかもしくはやや増加の傾向にある。申請は現在でもすべて個々に審査されており、スリランカ北部の紛争地帯に送り返される人々はいないということだ。
「しかし、状況が安定しているコロンボ周辺や南部ですでに社会のネットワークを持っている人などは送還される可能性も考えられる」
 とモンターニ氏。そのため、受け入れ拒否や本国送還を全面的に中止することはなく、これからも個々にケースを審査していく予定だという。

 一方、スイス難民援助機関 ( SFH/OSAR ) はコミュニケの中で、これからタミール人に対する大規模な報復行動が起こる可能性があるため、難民の受け入れを拒否しないようスイス当局に要求した。また、連邦国民議会外交委員会はスリランカ北部の深刻な人道状況を理由に、緊急援助として500万フラン ( 約4億3000万円 ) を投入するようスイス政府に要請することにした。

swissinfo.ch、外電


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