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スエーデンのユーロ拒否はスイスにとってよいこと

ルネ・シュワック教授は「スイスは2012年ごろにEU加盟を果たすのではないか」と見ている。

スウェーデンで9月14日、行われた欧州単一通貨ユーロの導入の是非を問う国民投票は直前にリンド外相の刺殺事件があり、欧州中で注目された。しかし、反対派の圧勝でユーロ導入は否決された。

シュワック教授は「スイスでのユーロ懐疑論者は反対派の勝利に“ユーロを信用できないのは自分達だけではない”と悦に入っているかもれないが、長期的に見てEU加盟に向けたプラスの結果になる」と分析する。

スイスインフォ: スウェーデンがユーロを拒否したことでスイスのEU加盟反対派が勢いを増すのでしょうか ?

シュワック教授: 反対にこの拒否は実はスイスの「アラ・カルト」のEU加盟を可能にするかもしれない。ここ数年して、状況が変化しなければスイスはスウェーデンを例に出して、ユーロに参加せず、その他の協定を「ア・ラ・カルト」つまり、取れるところを選んで加盟するといった形が可能になるのでは。スイス国民はもし、独自の通貨や、税制や軍隊を維持できるのなら加盟を納得できるでしょう。

 現在のところはもちろん、EU加盟反対派は、懐疑論はスイスだけではないと主張するし「棚から牡丹餅」と思っているでしょうが。

スイスインフォ: どうして、スウェーデンは拒否したのでしょう

シュワック教授: 二つ大きな理由があります。第一に、スイスも同じことが言えるが、歴史的なトラウマがないこと。スウェーデンは第二次世界大戦後、中立国になったため、国を超越した規制といったものを受け入れるのが難しい。
第二に、スウェーデンの経済、社会が上手く機能しているということ。他のユーロ圏と比較すると経済成長も伸びているし失業率も低い。そんな、状況でどうしてフランスやドイツもが守らない制約を受けなければならないのかと思うのでしょう。

スイスインフォ: スイス人はヨーロッパに対してどういう考えをもっているのでしょう ?

シュワック教授: スイスでEU加盟派は前回の国民投票(イニシアチブ)のEU加盟拒否で大きな打撃を受けている。これ以来、国会でのEU派も国民の支持を受けられなくて困っている。スイスで特徴的なのは経営者やブルジョワ階級が加盟を歓迎していないことです。

スイスインフォ: スイスは何時頃EUに「アラ・カルト」で加盟できるでしょうか?

シュワック教授: 2004年5月の25カ国の拡大EUには特別な事件でも起こらない限り入らないでしょう。その前に、欧州との2国間協議を拡大EU加盟国ともしなければならないし、来年はそのことで持ち切りになるでしょう。

 2005年から2006年頃に、欧州との二国間協定の第二ラウンドを決定しなければならないし、この協定は2009年から2010年までに改定できるので加盟についての話がでるのはその後でしょう。

 もっとも上手く事が運んだとしても交渉を2009年から2010年に始めて、加盟は2012年ごろではないでしょうか。


スイス国際放送、ジャン-デディエ・ルボワン (翻訳;屋山明乃)

補足情報

− ユーロは欧州統合の柱としてEU加盟国15カ国のうち12カ国が導入した欧州単一通貨。加盟国のうち、導入していない国は英国、デンマークとスウェーデン。
略歴 :
−ルネ・シュワック教授はジュネーブの国際関係大学院研究所で博士号を取得したあと、マインツの欧州研究所や米国、ハーバード大学の欧州研究所に所属。
−ルーバンのカソリック大学、イスラエルのへブル大学、マルとの外交アカデミー、ジュネーブの国際関係大学大学院研究所などで教鞭を振るうEU研究の第一人者である。

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