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ドライバーの感情を読みとるクルマ、世界初登場

人間の感情に合わせて車室内の色が変わるコンセプトカー「Senso(センソ)」。ジュネーブモーターショーで Keystone

世界各国から集まったカーマニアに囲まれているのは、ドライバーの感情に合わせて車室内の色が変わるコンセプトカー「Senso(センソ)」。

このコンテンツは 2005/03/14 08:56

スイスのカスタムカー・メーカー、リンスピード社(本社・チューリヒ)が開発、13日まで公開されていた欧州最大の自動車見本市「ジュネーブモーターショー」に出展した。

奇想天外なクルマを開発することで知られる同社のフランク・リンダークネヒト最高経営責任者(CEO)は、「人を中心に持ってくる発想で考えた。クルマの開発はもっと人間の感情に近いものでなくちゃ」と語る。人気次第では実用車として市民権を得られる日は近いかもしれない。

乗って納得?!

3人乗りの「センソ」は、内臓センサーで測定された脈拍数と、車載カメラが集めた車線変更回数などのデータをもとにドライバーの感情を判断し、運転を手助けするのが特徴。

例えば、ドライバーの機嫌が悪いと判断すると、「センソ」の車室内は青色に変わり、リラックスした音楽とバニラの香りがゆったりと流れる。

また、ドライバーが眠気を感じていると判断すれば、シートが揺れて、室内はオレンジや黄色に変わり、シトラスの香りが漂う仕組みだ。

「センソ」はその金属的な外観が人目を引く。リンダークネヒトCEOは「見た目の評価が人によって分かれるんだ。娘はお気に召さないみたいでね。これまで見たクルマの中で最悪と言われたよ」と苦笑する。

コンセプトは人

近未来的なクルマであることを示すため、環境への配慮も忘れていない。「センソ」の燃料はガソリンと天然ガスを組み合わせることで、温暖化ガスの排出量を30%削減できるという。

昨年のジュネーブモーターショーでも、映画「007」のジェームズ・ボンドが乗りそうな水陸両用のスポーツカーを出展して話題をさらったリンスピード社。

今回開発した「センソ」には、大手自動車メーカーの技術優先主義に対する反発も込められているとリンダークネヒトCEOは話す。

「安全性を高めるといっても、今の自動車メーカーはシートベルトやエアバックにしか注目しない。どうやったら事故を防げるのかを考えていない。ドライバーの感情を読み取って運転を手助けするのも開発の一つ。クルマの開発はもっと人間の感情に近いものでなくちゃ」


swissinfo アナ・ネルソン 安達聡子(あだちさとこ)意訳

補足情報

コンセプトカー:


最先端の技術とデザイン、製作者の夢を盛り込んだ車。

数年後に商品化される場合もあるが、モーターショーでしかお目にかかれない珍しい車も多いという。

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