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ナイジェリア人強制送還中に急死

27才のナイジェリア人男性が1日、強制送還のための国内移送中に急死した。この男性はスイスでの難民申請が受け入れられず、ヴァリス州からチューリッヒ空港に移送される途中抵抗して暴れたため警官が手錠を使用し抑圧、直後呼吸が止まっていたと言う。

ヴァリス州警察の発表によると、ナイジェリア人男性はチューリッヒ空港に移送中暴れだし、同行の警官らが手錠をかけ鎮めたが、その直後警官等は男性が息をしていないのに気付き酸素吸入器を用いて蘇垂ウせようとした。その後、内科医と救急隊を呼んだが男性は死亡した。警察の発表では、この男性は麻薬所持で拘留され、強制送還を数カ月獄中で待っていたという。

強制送還者の扱いに関して、スイスの警察はアムネスティ・インターナショナルなどから「虐待」の批判を受けている。1999年にはチューリッヒ空港から強制送還される機中で口に粘着テープを張られ、ヘルメットを被せられた上から粘着テープで縦横にグルグル巻きにされ車椅子に縛り付けられていたパレスチナ人男性が窒息死した事件があり、当局は調査中だ。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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