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新装の交通博物館に行こう!

これだけのホイルカバーや車輪が集まると壮観。写真をクリックすると、細部がご覧いただけます ( 写真 : スイス交通博物館提供 ) Verkehrshaus

昨年は87万人以上が訪れたルツェルン市にある「スイス交通博物館( Verkehrshaus der Schweiz ) 」は、スイスでも最も人気の高い博物館の1つだ。来年の開館50周年に向けて進められていた改装がおおかた終了し、11月4日には改装式典が行なわれた。

このコンテンツは 2008/11/07 15:25

実際使われていた電車、飛行機、気球、船、クラッシックカーなどが展示され、電車や飛行機などに見学者が乗ることもできる。乗り物マニアに限らず、プラネタリウムや3D映画館などもあるので、家族でじっくり楽しめるのがその人気の理由だ。

すべてが大型

まず博物館の入り口が大きく変わった。さまざまなデザインの車のホイールカバーやハンドル、自転車のスポーク、飛行機のプロペラ、列車の車輪などが壁一面に展示されている。実際に使われていた乗り物の部品ばかりだ。博物館に入る前に、壁のオブジェを1つ1つ、眺めてみるのも楽しい。今後、博物館のシンボルになることは間違いない。
「工業用ガラスで覆い、太陽光線によって壁がさまざまな様子に変化することを狙った」
と改装を手がけたアネット・ジゴン氏は、デザインの工夫を語った。

また、入り口から広い中庭に通じる幅広い通路も作られた。中庭に展示される列車や自動車が楽に通れるようにするためだ。展示面積約2万平方メートルに3000点の展示物が広がるが、交通博物館の展示品はともかく大きいものばかり。新しく設置された3階まで通じるエレベーターも、大型自動車が優に運べる広さだ。

フランツ・シュタインエッガー会長によると
「この博物館は収益が高く金銭的な負担が最も少ない施設だ。改築は安全性を高めるためであり、博物館を常に魅力あるものとして保つために必要だ」
と語り、来年まで続く改築の費用は約5000万フラン ( 約42億円 ) を確保しているという。費用は連邦やルツェルン州と市の税金のほか、博物館の負債、寄付などで賄われる。

交通の概念の変化

新しいコーナーとして見逃せないのは、2階の400平方メートルを占める「メディア・ファクトリー」だ。テレビ局のスタジオに似せた設備で、以前あったものとは比べ物にならないほど、最新の技術でお目見えした。見学者は実際にニュース番組を製作し、電子ファイルとして保存できる。実況中継の動画をカットするなど、簡単な編集作業もできる。保存した番組は家に帰ってから、インターネットから博物館の入場券についているコードを使ってダウンロードしたり、持参したUSBチップに保存することも可能だ。

もちろん、展示場で自分の番組を見学者に公開する人もいる。学校のメディア授業に最適の施設といえよう。公開初日はさほど訪問者が多くない月曜日だったが、展示場ではすでに50本以上の番組が公開されたという。担当のダニエル・シュルップ氏は

「情報博物館はベルンにあるが、情報という『新しい交通』を交通博物館が手をこまねいて見ているわけにはいかない。ソフト面では交通に関したものも提供し、例えば鉄道とは何か?といったテーマで番組を作ってもらおうという狙いもある」
と語る。

また、以前から人気のプラネタリウムでは、ベルン大学の協力を得、博物館オリジナルの作品「新しい星 ( Stella Nova) 」が公開中だ。筆者が見学した日は、オリオン座を中心に天体の誕生の歴史をたどった34分間の番組を多くの子どもたちが、熱心に観賞していた。また、「恐竜」、「月に連れて行って」などの3D映画館IMAXも大人気。交通博物館の3Dスクリーンはスイス最大を誇る。こちらも、平日にもかかわらず入り口には行列ができていた。

2005年8月下旬、洪水で床下浸水となったスイス交通博物館だが、その爪あとはすっかり奇麗にされ、スイス内外からの来館者を引き続き迎え入れている。

swissinfo、佐藤夕美 ( さとう ゆうみ ) ルツェルンにて

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スイス交通博物館
Verkehrshaus der Schweiz, Lidostrasse 5, CH-6006 Luzern, 電話とFax +41 41 370 44 44, ホットライン 0848 85 20 20
ルツェルン駅からバス6、8、24番もしくは電車Voralpen Expressで Verkehrshaus下車。乗車時間それぞれ5分から6分。
開館時間 夏季 10~18時まで 冬季 10~17時まで 年中無休
入場料 大人 IMAX込みで32フラン ( 約2600円 ) 、子どもIMAX込みで21フラン ( 約1800円 )

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スイス交通博物館

1959年7月1日、スイス連邦鉄道とスイス郵便が中心となり、国立交通情報博物館として開館した。
スイスで最も来館者の多い博物館で、2007年には6万人の青少年、12万5000人の小中学生を含む、87万5000人の来館があった。1992年に来館者数が53万人に減少したため、特別展などを開催し、魅力向上に努めた。
1996年には3D映画館iMAXを開館。475平方メートルのスクリーンはスイスでも唯一の大きさだ。
2008年に新設されたメディア・ファクトリーは、スイス放送協会 (SRG SSR idée suisse ) が全面的に支援している。
2009年6月27日には50周年の記念式典が行なわれる予定。

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