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時計の町、世界遺産になるか?

ラ・ショードフォン市の全景

(Keystone)

6月末、ユネスコの世界遺産委員会は最終協議の上、スイスから立候補している時計の町ラ・ショードフォンとレ・ロクルの両市の世界遺産指定の是非を発表する。これらヌーシャテル州の時計の町はジュラ地方の工業化の証言者でもある。指定されれば、スイス第9番目の世界遺産地となる。

レーティシュ鉄道 ( die Rhätische Bahn) のアルブラ線 ( Albula ) とベルニナ ( Bernina ) 線、構造地質の面で特徴のあるグラールス押しかぶせ断層「アレナ・サルドラ ( Arena Sardora ) 」が指定されて1年もたたずに、ユネスコ ( UNESCO ) はスイスにもう1つの世界遺産を指定するかもしれない。

全てが時計のために

 6月27日にユネスコ世界遺産委員会は、世界中から集まった立候補地から世界遺産の指定結果を発表する予定だが、スイスの時計産業を象徴する2つの都市ラ・ショードフォン ( La Chaux-de-Fonds ) とレ・ロクル ( Le Locle ) も審査の対象となっている。

 標高1000メートルにある両市は、10年にも満たない短い間に重要な時計産業の都市として発展した。気候の厳しい地方にある僻地 ( へきち ) で、原材料も不足していたにもかかわらず、ここの住民は力を合わせて工業化を進めた。両市とも一見しただけでは普通の都市としての様相しか分らないが、中を覗くと、歴史的にも都市としての価値が見出される。道や建物、工場すべてが、当時これから発展していこうとする若い工業のために作られていったことは明らかだ。

 「19世紀の経済危機にもかかわらず、この2つの都市は1つの時計工業の町として発展していった。
とカール・マルクスも言っている。アメリカの都市と同じように、多文化を持つ住民によって、両市は形成された。多くの移民、特にイタリア人移民がジュラ山脈の都市に仕事を求めて集まってきたのだ。

ル・コルビュジェも候補に

 ヌーシャテル州のこの2つの都市の指定のほか、スイスが注目している候補地もある。ル・コルビュジェ ( Le Corbusier ) の建築物と都市計画が候補に挙がっているからだ。立候補は、ル・コルビュジェの母国フランスを筆頭に、アルゼンチン、ドイツ、ベルギー、日本、スイスの共同でなされた。

立候補しているのは、ル・コルビュジェの創造力と多様性を表す典型的な22軒の建築物で、スイスには、ラ・ショードフォンにあるジャネレ・ペレの邸宅 (Villa Jeanneret-Perret ) ( 別称白い館 ) とシュヴォーブ ( Schwob ) ( 別称トルコの館 ) 、レマノ ( Lemano ) にある小さな館 ( Casa Piccola ) そして、ジュネーブのクラルテ ( Clarté ) の4つの建物がある。果たして、これらが世界遺産と指定されるかどうか。6月末の結果が待たれる。

シュテファニア・ズンマーマッター、swissinfo.ch
( 翻訳、佐藤夕美 )

スイスにあるユネスコ世界遺産

ベルン旧市街/ザンクトガレン修道院/ベリンツォーナ旧市街にある3つの城、要塞と城壁/ミュスタイルの聖ヨハネのベネディクト会修道院/ユングフラウ・アレッチ・ビエッチホルン地域/サン・ジョルジョ山/ラヴォーのワイン畑/レーティシュ鉄道のアルブラ線とベルニナ線/グラールス押しかぶせ断層

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