ロシュ・deCODE合同研究チーム、心筋梗塞の遺伝子リンクを発見
ロシュ(本社バーゼル)とdeCODE(アイスランド)の合同研究チームは、先進諸国での死因第3位にあたる心筋梗塞に関連する遺伝子を突き止めた。deCODEチームによって突き止められた遺伝子は、ロシュの新薬のターゲットとして活用される。
ロシュ・ジェネティックのクラウス・リンドペインター・ディレクターは「遺伝子がわかったということは、発病の原因となるメキャニズムのモザイク解明への最初の扉を開けたも同然だ。我々が開発した薬は、病気の原因とは関係がないものが多い。進行を阻止することで症状を軽くすることは可能だった。発病の原因が解明されたことで、より有効でより専門的な新薬開発が可能になったと思う。」と語った。心筋梗塞と遺伝子の研究には、アイスランドの患者と家族3、000人が協力した。地理的に孤立したアイスランドは、1000年間遺伝子プールにほとんど変化がなく、遺伝子研究には最適だ。
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