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第13回世界エイズ会議始まる

南アフリカ共和国のダーバンで、第13回世界エイズ会議が10日から始まった。アフリカ諸国での急速なHIV/エイズ蔓延への対策が、中心議題となる。(写真:アフリカのエイズ対策を訴える群衆。ダーバンで。)

このコンテンツは 2000/07/11 16:34

南アフリカ共和国のダーバンで、第13回世界エイズ会議が10日から始まった。アフリカ諸国での急速なHIV/エイズ蔓延への対策が、中心議題となる。(写真:アフリカのエイズ対策を訴える群衆。ダーバンで。)

2年前ジュネーブで第12回会議が開催された際には、新薬の開発などエイズ治療の成功例の報告のため、多くの会議出席者は希望的な観測を持っていた。スイスなど裕福な国々では、何千人ものHIVキャリアが新薬で命を救われてきた。

が、アフリカでは、ほとんどのHIVキャリアは治療を受けられないでいる。治療薬が高すぎ、医療サービスも整っていない。そして、急速にアフリカでエイズ感染が広まり、世界の3、300万人のエイズ感染者のうち、2、200万人の感染者はアフリカにいるという事態になってしまった。

スイス代表のJean-jacques Thorens連邦保健局エイズ予防課長は「アフリカの状況は、壊滅的だ。南アフリカでは、1分に1人がエイズに感染している。スイスでは1年に600人、1日に1人か2人が感染しているところをだ。」と言う。また、スイス・エイズ財団のMark Beacher氏は「我々は、アフリカの状況に長い間気付かずにいた。今、私は、手を打つのが遅すぎたのではないかと心配している。」と語る。

スイスの代表団は、スイスがエイズ予防で貢献できるのではないかと語る。スイスのストップ・エイズ・キャンペーンは、性に対するオープンなアプローチで、国内外で注目を集めた。が、スイス風のオープンなアプローチは、しばしば性がタブー視される文化を持つアフリカで、そのままでは通用しないだろう。それでも、スイスのノウハウと経験は、役に立つに違い無いとBeacher氏は語る。また、アフリカの感染者達との団結を確認するのも、大切な事だと言う。

アフリカのエイズ問題は、もはや保健上の問題だけではなくなっていると、専門家らは言う。このまま蔓延が広がれば、経済、教育、国防などアフリカ大陸の生活のあらゆる面に影響を及ぼすことになる。いくつかのアフリカ諸国では、教師の30%以上が、エイズ感染者だという。例えばジンバブエでは、欠勤日の35%はエイズ関連の病欠だという。さらに悲惨な統計として、25才以下の3分の1がエイズに感染している地域もあるという。

先進国は、途上国・貧困国の惨状に目を瞑るという長い歴史がある。今週ダーバンに集まる代表が、この「伝統」を変えることを期待する。

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