アルミニウム業界合併難航
スイスのアルミニウム・ジャイアント、アルグループ、カナダのアルカン、仏のペチニーとの3社合併計画が欧州委員会によって妨害された。EU役員の決定は、市場の熾烈な競争を反映したものだ。
スイスのアルミニウム・ジャイアント、アルグループ、カナダのアルカン、仏のペチニーとの3社合併計画が欧州委員会によって妨害された。EU役員の決定は、市場の熾烈な競争を反映したものだ。
欧州委員会のコンペティション・サービスは、単一市場に影響を及ぼすと予想される大規模合併とジョイント・ベンチャーを調査する権限を持つ。アルミニウム部門の合併計画は、このカテゴリーに入れられた。
合併企業は、アルグループとアルカン、アルカンとペチニーの2つの独立した合併から構成される計画で、資産21兆ドルの「メガ合併」となり、米企業のレイノルズとアルコアの合併計画に対抗するためのものだった。
欧州委員会の役割は、このような合併企業が市場で独占的な立場を確立または強化する結果になるかどうかをチェックし、該当する場合には、企業に計画の変更を要請するか、合併許可を否決する。が、実際には、めったに否決される事はない。欧州委員会は9年間で11件の合併を拒否しただけだ。通常、企業側が計画を断念するか、計画を緩和するからだ。
欧州委員会は、3社合併は許可しないが、アルグループとアルカン合併だけなら許可の可能性があると認めている。

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