建設労組4年以内に60才定年実施で合意
定年退職を現行の65才から60才への引き下げを求めていたスイス建設・工業労働組合(GBI)は18日夜、4年以内に実施することでスイス建設業連合(SBV)と合意した。GBIは16日ベルンで1万人デモを行い、要求却下の場合には4月3日に全国一斉スト入りを宣言していた。
スイスの定年退職年齢は、男性65才・女性62才。が、GBIの統計によると、建設労働者の43%は65才までに死亡または病気やケガなどで労働不可能になる。GBIでは健康であっても65才まで建設業の激しい労働に従事するのは不可能だとし、定年の5年引き下げを要求しつづけてきたが、過去10年間交渉は膠着していた。ロルフ・バイエラーGBI広報担当は、SBVが遂に合意したことついて「政治的、社会的に大きな進歩」と評価した。が、労組側のもう一つの要求である月100スイスフランの賃上げについては、SBVは月80スイスフラン賃上げの妥協案を出しており、4月3日のストについてはバイエラー広報官は回避と決定されたわけではないと述べた。賃上げについての再交渉は25日に行われる予定だが、もしストが決行されたら5月15日開会予定のExpo.02に影響が出るのは避けられない。
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