移民流入数に上限案、スイスで6月に国民投票へ 徴兵制改革案も
スイス政府は11日、移民流入数の制限案と、徴兵制の一環である社会奉仕義務の改革案の2件を6月14日の国民投票に付すと発表した。
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国民党(SVP/UDC)が提起したイニシアチブ(国民発議)「人口1000万人のスイスに反対」は、2050年までスイスの永住人口を1000万人に制限する内容。人口950万人を超えた時点で、スイス政府・議会は直ちに対策を採ることが義務付けられる。
連邦政府・議会はイニシアチブに反対の姿勢を示しており、対案は提出していない。
もう1件は、昨年9月に連邦政府が決定した社会奉仕義務の改革の是非を問うもの。兵役から市民奉仕活動に転向する新兵の数を、現在の6600人から4000人に減らす案について、有権者の賛否を問う。
スイスの徴兵制は奉仕義務(Dienstpflicht)とも呼ばれる。成人男性は兵役義務が課され、約4カ月の基礎訓練、その後は30歳ごろまで毎年定期的な再訓練を受ける。
徴兵検査で健康上の理由などにより不適格と判断された場合は、災害時の住民支援などの市民防衛と呼ばれる代替義務に就く。
良心・信条上の理由で兵役を拒否する人は社会奉仕に就く(期間は兵役の1.5倍)。社会奉仕は保健・社会福祉、環境・自然保護など8分野から任務を選べる。いずれの奉仕活動にも従事しない人は、税金の形で免除料を収める。
政府の決定に対し、緑の党(GPS/Les Verts)青年部と市民奉仕団体「Civiva」が約5万7000筆の署名を集め、レファレンダム(国民表決)が成立。国民投票にかけられることになった。改革が「市民奉仕の解体」をもたらすと批判している。
英語からのGoogle翻訳:ムートゥ朋子
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