大雪と暖冬がアルプス地方で発生した雪崩の一因と指摘されている
Keystone / Anthony Anex
スイス気象台(メテオ・スイス)外部リンクによると、スイスは今季、観測史上で2番目に暖かい冬となった。国内の平均気温は1981~2010年と比べ1度上昇、アルプス南部ではさらに異例の暖かさを観測した。
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スイス南部イタリア語圏のティチーノ州にあるロカルノ・モンティ駅では、例年より1.9度、同州ルガーノでは1.6度高い気温をそれぞれ観測。1864年以降で、2007年に次いで2番目に暖かい冬となった。
スイス気象台外部リンクによると、海抜1千メートル以上のアルプス地帯の気温は例年通りだった。アルプス北部の低地は、通常より1.3度高かったという。
昨年はスイス国内の多くの地域で平均気温が過去最高を記録した。
ジュネーブとバーゼルは2月の晴天日が過去最多を記録。チューリヒとベルンも、晴れの多い異例の2月となりそうだ。
この暖冬と大雪がスキー場を襲った雪崩の一因とも指摘される。スイスでは今年2月初め、山岳リゾート地クラン・モンタナのスキー場でスキー客が雪崩に巻き込まれ死亡する事故があった。
>>クラン・モンタナでスキー客が雪崩に巻き込まれ死亡
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