世界一周の偉業を達成したソーラー・インパルス2、スイスに帰郷
スイスの電動飛行機ソーラー・インパルス2が、太陽光エネルギーのみを動力にして世界一周飛行をするという偉業を達成し、このほどスイスに帰郷した。

長編および連載マルチメディア作品を専門とする。ジャーナリストと協力して、言語横断的なツールやワークフローを改善し、コンテンツスタイルのコンプライアンスを確保し、革新的なビジュアルテクニックの研究や導入をリードする。 イタリアで生まれアフリカで育ち、現在はスイスが故郷。イタリア国立映画学校で映画監督を学び、ベルリンとウィーンでドキュメンタリー編集者、ディレクター/プロデューサーとして働いた。マルチメディアを魅力的な物語に仕上げるのが得意。
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ソーラー・インパルス2は16カ月をかけて総距離4万キロメートル以上を飛行し、世界で初めて、燃料を全く使用せずに世界一周飛行を達成した電動飛行機となった。ソーラー・インパルス2は2015年3月9日にアラブ首長国連邦アブダビを出発。合計飛行時間は550時間に及び、16年7月26日アブダビに帰還した。
途中で17の経由地に着陸。中でもハワイには、悪天候とバッテリーの故障という技術的な問題のために、15年7月から16年4月まで長期間の滞在を余儀なくされた。
そしてソーラー・インパルス2は22日、アブダビから大型貨物機ボーイング747に乗せられチューリヒ州デューベンドルフの軍用飛行場に到着し、故郷への帰還となった。
ソーラー・インパルス・プロジェクトの費用総額は1億7千万フラン(約187億円)。多くのスポンサーやパートナー企業が出資し、スイス政府からも空軍基地2カ所の使用許可などの援助が得られていた。
ソーラー・インパルス2はこれまでに、ソーラー機としては初めての夜間飛行や太平洋横断を含む大陸間飛行に成功し、太陽光エネルギーのみを動力とした飛行における最長時間・最長距離記録を更新した。また、スイス人操縦士のアンドレ・ボルシュベルクさんは、117時間という世界最長の単独連続飛行を達成した。
(映像・スイスインフォ 文・Carlo Pisani 翻訳・由比かおり)
(英語からの翻訳・由比かおり)
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