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「素敵なスタイルの動物展」

動物との関係は、時に自分自身に光をあてるきっかけになる.

(L. Eckstein)

ローザンヌの工芸・デザイン美術館 ( MUDAC ) が「素敵なスタイルの動物」と題した展覧会を行っている。

400点の作品とインスタレーションからなるこの展示は、動物と人の関わりに様々な角度から照明をあてている。

 犬にキスをする人。白いテーブルかけの周りに集う3匹のチンパンジー。化粧され、かつらをかぶせられたはく製の鹿の頭 ( 鹿を手にして誇らしげな人間を暗示するかのようである )。「動物性」をテーマにしたこれら全作品は、作品を通して結局、人間が自分自身に問いかけるよう提案している。展示は2007年2月11日まで行われる予定。

色々な取り扱われ方

 「最近この種のテーマが増えている気がします」と同展覧会の共同主催者、マガリ・ムリニエー氏。展覧会は美術館の館長、シャンタル・プロドム氏が、2年前から始めた。

 「ペット・デザイン」が爆発的に巷にあふれ出し、そこからインスピレーションを得たという。 およそ400点の作品は7つのテーマに分類されているが、その1つは当然、「ペット・デザイン」。ペットを着飾らせるための道具類、食事の道具一式、香りのついたおもちゃ、化粧道具、シックなコートなど、全ては動物をかわいがる人間の心を最大限に利用した、商魂のたくましさの表れ。

 一方、メダルの裏返しのようにして、動物の徹底したしつけから臓器移植、遺伝子操作まで人間の「進歩」から動物も無縁ではいられないという側面がある。イタリアのアーチスト、エリオ・カカバレは、子豚が人間への臓器移植の目的でのみ取り扱われる例を表現している。 また、動物の「視点」に思い当たるとき、ビデオアーチストたちは、おおいにインスピレーションを得るものらしい。テリア犬に取り付けられた小型カメラは、ベニスの町の床ぎりぎりの浸水の模様を、動物の目の高さと動きで、つぶさなくレポートする。

倫理的疑問

 「7つのテーマの間には、鏡に向き合うような、つまりお互いを照らし合うような関係があります。ちょうど人間と動物の関係のようです」とムリニエー氏は説明する。 世界中から、およそ100人近いアーチストが同展に参加しているが、彼らは全員、自分たちを「動物を表現するアーチスト」とは思っていない。

 様々な動物を混合して作品にする ( 例えば、ペリカン、カンガルー、馬など ) ドイツのアーチスト、トマス・グルンフェルド。90年代に、自分が犬に変身していき、ついには観客に噛み付くパーフォーマンスで有名になったロシアのアーチスト、オルグ・クリク。彼らは結局、動物をテーマにしながら、人間について語っている。

 「倫理的に疑問をもつ」ことを観客に伝えようと、狩の動物のはく製や動物の死をテーマにするアーチスト、パスカル・ベルニエーは、「僕は、動物を表現するアーチストではないのです。僕の作品は実は人間性について語っているのです」と言う。

警告

 「人類の誕生以来、動物とは我々の、問題の多い『分身』なのです。ここ数年の動物をテーマにした膨大な作品数がそれを示しています」とプロドム氏。

 ダミアン・ヒルストゥやアンナ・マンディエタのような、動物の死体や血液を作品に使う少々行き過ぎのアーチストは問題外にして、今回の展覧会は全体に、動物と関わり、考えることを観客に提案している。

 「今のアーチストは、暴力的な動物の表現をもうしません。そうした例は、うんざりするほどありましたから。概念をきちんと構造化して、アイロニーや人間のおろかさを示しながら、道にはずれた動物の扱いに警告を発しようとしているのです」とムリニエー氏は言う。

swissinfo、カロル・ベルティ 里信邦子 ( さとのぶ くにこ ) 意訳

キーワード

動物 ( animal ) は、ラテン語のアニマ ( anima )からきており、息吹 ( いぶき ) の意味。
古代文明では、人間と動物は同じ生の原則でできていると考えられていた。
19世紀、ダーウィンは人間を動物から進化したものと考えた。

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遺伝子移植アート

遺伝子移植アートには、合成された遺伝子をある生物に移植するものと、ある生物の遺伝子を他の生物に移植する2つの技術がある。目的は世界でたった一つの種を作ることにある。ブラジルのアーチスト、エデゥアルド・カックは遺伝子移植アートの代表的存在。彼の初めての作品は、「アルバ ( Alba ) 」という、蛍光色の緑色のうさぎ。くらげの遺伝子を移植して作ったもの。しかし、このプロジェクトはかなり批判された。この話が報道されるや、同じやり方で蛍光色の魚が作られ、「グロフィッシュ ( Glofish ) 」という名前で商品化された。

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