スイス観光業界では1~6月、宿泊数が大幅に回復した。ただ新型コロナウイルスの流行前の水準はなお下回っている。
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連邦統計局(FSO)は5日、1~6月期のホテル宿泊者数は延べ1690万人泊と、多くのコロナ感染対策や移動規制が講じられていた前年同期に比べ47.3%増えたと発表した。
国内旅行者が前年から8%増え、全体の過半数(1千万人泊)を占めた。2年間移動が規制された反動需要で、19年1~6月期も16.7%上回った。
4月に全世界からの入国制限を撤廃したのに伴い、外国人観光客(インバウンド)も220万人から690万人に急増した。
インバウンドの7割が欧州からの観光客だった。アジアからも72万7千人泊増え前年同期の10.2倍、米国からは100万人泊増えた同11倍に達した。
統計局は、1~6期は全体としてコロナ前の平時に近づきつつあるが、数値はなお2019年1~6月期を10%下回ると説明した。インバウンドに限ると32.4%少ない。
地域別にみると、南部ティチーノを除く12地域で宿泊者数が増えた。国内旅行者の間ではチューリヒやジュネーブ、バーゼル地域など都市部の宿泊が増えた。インバウンドは全13地域で需要が伸び、特にベルン地域が前年比4.6倍の増加を記録した。
英語からの翻訳:ムートゥ朋子
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