感染の第1波に見舞われた昨年3月から6月の間、スイス政府は渡航・入国制限措置を講じた
© Keystone/Valentin Flauraud
連邦統計局が28日発表した昨年の旅行収支で、新型コロナウイルスの影響の大きさが改めて浮き彫りとなった。
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政府の発表外部リンクによると、外国人観光客が昨年、スイス国内の旅行に使った金額は前年比47.8%減の94億フラン(約1兆1千億円)で、1990年代初めの水準に落ち込んだ。
スイス居住者が国外旅行に使った金額は約97億フランで、前年と比べ48.5%減少した。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた制限措置が影響した。感染の第1波に見舞われた昨年3月から6月は政府が渡航・入国制限措置を講じたほか、レストランや生活必需品以外を扱う小売店の営業停止を命じた。そのため、ホテルとケータリングサービスが最も大きな打撃を受けた。
外国人観光客の宿泊件数は前年比で56%減少した。
宿泊を伴わない支出も31.9%減(約20億フラン減)と急落した。
連邦経済省経済管轄庁(SECO)のエリック・ヤコブ氏は昨年10月、「(国内観光セクターの)完全回復は2023年か24年以降になる」とコメントしていた。
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