The Swiss voice in the world since 1935
トップ・ストーリー
スイスの民主主義
ニュースレターへの登録

スイス、公共放送受信料の一部を通信社に拠出

three Swiss radio microphones
多くの地域放送局は、スイス通信の配信するニュースに頼っている Keystone

スイス連邦政府は、スイス通信(Keystone-SDA)への財政支援を通し、地方放送局の報道を支える。

 政府は29日、ラジオ・テレビ法の改正案を承認。公共放送の受信料収入から最大200万フラン(約2億2千万円)を一定の条件下でスイス通信に拠出することができる。

 連邦内閣は、これによって地方放送局が「引き続き、報道活動のために幅広い情報を得ることができ、またそれを合理的な価格で取得できる」と述べた。

 スイス通信は今年初め、人員削減に反対するストライキを起こし、そのリストラ策が案じられていた。

 政府はまた、スイス公共放送協会(SRG SSR)の放送免許を2019~22年に更新した。スイスインフォも公共放送協会の一部だ。

 免許更新は、受信料廃止を問う今年3月4日の国民投票「ノー・ビラグ」の議論を通して浮上した新しい条件と密接に結びついている。

≫2018年3月4日の国民投票 受信料廃止案「ノー・ビラグ」を否決

 公共放送協会は今後、受信料収入の2分の1が報道部門に当てられることを約束しなければならない。若者向けの放送も増やす必要がある。

 エンターテイメント番組に関しても新ルールが定められた。公共放送協会が創造性と技術革新の面でリスクを取り、独自のコンテンツを放送することによって、民間放送事業者と違いをより明確に出さなければならない。

 ラジオ・テレビ法の改正で、公共放送協会は聴覚障害者の支援措置を強化し、字幕つきの番組数を少なくとも全体の3分の2に引き上げることも求められている。

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

スイス公共放送協会

おすすめの記事

スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も

このコンテンツが公開されたのは、 スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。

もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
財布

おすすめの記事

スイスでは現金のチップが主流

このコンテンツが公開されたのは、 スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。

もっと読む スイスでは現金のチップが主流
プラタナス

おすすめの記事

プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。

もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
ひまわり畑

おすすめの記事

見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦鉄道(SBB)は17 日、目に見えない障がいを持つ乗客を対象としたヘルプマークの配布を試験的に開始した。外見からは分からなくても支援・配慮を必要としている人への理解を深めることを目的としている。

もっと読む 見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部