The Swiss voice in the world since 1935
トップ・ストーリー
スイスの民主主義
ニュースレターへの登録

スイス郵便取締役会、ルオフCEOの残留を決定

スイス郵便のロゴをバックにしたルオフCEO
ルオフ氏はポストバスの親会社であるスイス郵便のCEOに留まる Keystone

スイス郵便は15日に開いた取締役会で、スザンヌ・ルオフ最高経営責任者(CEO)を引き続き信任し、子会社・ポストバスによる不正問題の解決に当たらせることを決めた。

 取締役会のウルス・シュヴァラー会長は会議後にベルン本社で開いた記者会見で、ポストバスが長年にわたる会計操作で補助金を8千万フラン(約92億円)過剰に受領していた事実を認めた。「無類の規模」で「空前絶後の事件だ」とも語った。

 ルオフCEOの残留も承認した。シュヴァラー会長が立ち上げた外部専門家による作業部会が、5月までに不正の責任の所在を明らかにする。

 ルオフ氏とスイス郵便は、連邦交通局による会計監査で不正が発覚した昨年以来、厳密な調査を受けている。黄色い車体がシンボルとなっているポストバスは、山間部など地方住民の重要な交通手段。2007~15年にかけて連邦や州からの補助金を過剰に受け取った。

 ポストバスのCEOと最高財務責任者(CFO)は問題の発覚後に辞任。ルオフ氏は12年にCEOに就任したが、不正を知ったのは17年になってからだと主張している。

ATS-SDA/dos

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

原発

おすすめの記事

スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず

このコンテンツが公開されたのは、 スイス北部デニケン(ソロトゥルン州)のゲスゲン原子力発電所が2カ月近く、発電を停止している。給水配管システムに過負荷がかかっている可能性があり、安全性が証明されるまで発電を再開できていない。

もっと読む スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず
セメンヤ

おすすめの記事

欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」

このコンテンツが公開されたのは、 欧州人権裁判所(ECHR)大法廷は10日、スイスが女子陸上五輪金メダリストのキャスター・セメンヤさん(南アフリカ)の権利を侵害したとする2023年の判決を支持した。

もっと読む 欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」
スイス公共放送協会

おすすめの記事

スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も

このコンテンツが公開されたのは、 スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。

もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
財布

おすすめの記事

スイスでは現金のチップが主流

このコンテンツが公開されたのは、 スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。

もっと読む スイスでは現金のチップが主流
プラタナス

おすすめの記事

プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。

もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部