19日、ゴッタルドベーストンネル北側入り口で発生した渋滞
Keystone
スイスアルプス地域を南北に貫くサン・ベルナルディーノ峠の道路トンネルが少なくとも24日まで通行止めになる見通しだ。
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南東部に位置する同トンネルは18日午後、ドイツの長距離バスの火災のため通行止めとなり、大規模な交通渋滞が発生した。トンネルは、スイスを南北に縦断するゴッタルド道路トンネルの代替ルートで、週末はイタリアなど欧州南部に向かう観光客の車で混み合う。
18日午後、サン・ベルナルディーノトンネル出口の500メートル手前で22人乗りの長距離バスから火災が発生。地元警察によると、乗客は全員避難して無事だった。2人が煙を吸って病院で手当てを受けている。
サン・ベルナルディーノトンネルが通行止めになった影響で、ゴッタルド道路トンネルの北側入り口は19日時点で最大28キロメートル渋滞した。スイスは19日の土曜日から21日の月曜日まで3連休だった。
スイスの交通情報局「Viasuisse」によると、サン・ベルナルディーノトンネルの通行止めが長引く影響で、周辺道路では更なる交通の乱れが予想される。
おすすめの記事
スイス政府、相互関税で米国との協議継続を表明
このコンテンツが公開されたのは、
米国がスイスに課す39%の「相互関税」をめぐり、スイス政府は4日、米国との協議を続け「より魅力的な提案をする」と表明した。
もっと読む スイス政府、相互関税で米国との協議継続を表明
おすすめの記事
トランプ政権、スイスに39%の相互関税を発表
このコンテンツが公開されたのは、
米国はスイスに課す相互関税率を39%と発表。スイス政府は「大変遺憾に思う」と表明した。
もっと読む トランプ政権、スイスに39%の相互関税を発表
おすすめの記事
スイス銀行の顧客を騙した英国人留学生に有罪判決
このコンテンツが公開されたのは、
スイス銀行を狙った口座乗っ取り事件で、英国で刑事告訴されていた英国人学生(21)に禁固7年の有罪判決が言い渡された。スイス連邦検察庁によると、学生はスイスの銀行顧客から約240万フラン(約4億4000万円)を騙し取った。
もっと読む スイス銀行の顧客を騙した英国人留学生に有罪判決
おすすめの記事
温暖化でスイスがオリーブの名産地に?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス西部のフランス語圏は温暖化によりオリーブの木を育てやすくなっている。生産者らは2026年には栽培本数が2万本に倍増し、南部のイタリア語圏ティチーノ州を追い抜くと見込む。
もっと読む 温暖化でスイスがオリーブの名産地に?
おすすめの記事
アルプスに新しい巨大地上絵が登場
このコンテンツが公開されたのは、
世界各地で巨大な地上絵を描くアーティストのSAYPE(セイプ)さんが、スイス南部ヴォー州のアルプス山頂に新作を完成させた。
もっと読む アルプスに新しい巨大地上絵が登場
おすすめの記事
スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず
このコンテンツが公開されたのは、
スイス北部デニケン(ソロトゥルン州)のゲスゲン原子力発電所が2カ月近く、発電を停止している。給水配管システムに過負荷がかかっている可能性があり、安全性が証明されるまで発電を再開できていない。
もっと読む スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず
おすすめの記事
欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」
このコンテンツが公開されたのは、
欧州人権裁判所(ECHR)大法廷は10日、スイスが女子陸上五輪金メダリストのキャスター・セメンヤさん(南アフリカ)の権利を侵害したとする2023年の判決を支持した。
もっと読む 欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」
おすすめの記事
スイスの抗生物質開発企業、塩野義と研究・ライセンス契約を締結
このコンテンツが公開されたのは、
抗生物質の開発に特化するスイスの新興バイオ企業ビオヴェルシス(BioVersys)は2日、日本の塩野義製薬と共同研究・独占ライセンス契約を結んだと発表した。
もっと読む スイスの抗生物質開発企業、塩野義と研究・ライセンス契約を締結
おすすめの記事
スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
このコンテンツが公開されたのは、
スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。
もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
おすすめの記事
スターリンクの衛星アンテナ設置に反対運動 スイス南部
このコンテンツが公開されたのは、
米宇宙企業SpaceX(スペースX)が運営する通信衛星「Starlink(スターリンク)」のアンテナ40基をスイス南部の村に設置する計画に対し、反対する声が上がっている。
もっと読む スターリンクの衛星アンテナ設置に反対運動 スイス南部
続きを読む
おすすめの記事
ゴッタルドベーストンネルの責任者2人が欧州鉄道賞を受賞
このコンテンツが公開されたのは、
スイスを南北に結ぶ世界最長の鉄道トンネル、ゴッタルドベーストンネル(全長57キロメートル)の責任者2人が、鉄道産業に多大な功績を与えた人たちに贈られる今年の欧州鉄道賞を受賞した。
もっと読む ゴッタルドベーストンネルの責任者2人が欧州鉄道賞を受賞
おすすめの記事
ゴッタルドベーストンネル 乗客数が3割増
このコンテンツが公開されたのは、
ゴッタルドベーストンネルの運用開始から丸1年。全長57キロメートルを誇る世界最長の鉄道トンネルのおかげで、アルプス南北を結ぶルートを利用する乗客数や物流量は大幅に増加した。また、ドイツとイタリアは更に近くなった。
もっと読む ゴッタルドベーストンネル 乗客数が3割増
おすすめの記事
ベーストンネル建設 計画から完成までの民主的な長い道のり
このコンテンツが公開されたのは、
世界最長の鉄道トンネルを列車が時速200キロで駆け抜けるようになって1年。だが、同トンネルの建設を含むアルプス縦断鉄道計画が国民投票で承認されたのは、25年も前の今日、1992年9月27日だった。
もっと読む ベーストンネル建設 計画から完成までの民主的な長い道のり
おすすめの記事
中国製列車がゴッタルドベーストンネルを走る日は来るか
このコンテンツが公開されたのは、
中国製鉄道車両は遅かれ早かれ欧州市場で高いシェアを占める。そう確信するスイス在住の鉄道専門家で経営コンサルタントのツイ・ジュンさんにインタビューした。
もっと読む 中国製列車がゴッタルドベーストンネルを走る日は来るか
おすすめの記事
新型高速列車Giruno、運行は2019年から
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの鉄道車両メーカー、シュタッドラー・レール社が18日、新型高速列車Girunoをお披露目した。Girunoは6カ月前に開通した世界最長の鉄道トンネル、ゴッタルドベーストンネルを2019年より運行する予定だ。
Girunoの最高時速は250km。列車の全長は400メートルで、座席数は現在ゴッタルドベーストンネルを運行中の列車よりも4割多い、全810座席となっている。
もっと読む 新型高速列車Giruno、運行は2019年から
おすすめの記事
スイスの直接民主制の奇跡 ゴッタルド鉄道トンネル
このコンテンツが公開されたのは、
2016年12月11日、正式に運行が開始されたゴッタルドベーストンネルは、世界最長の鉄道トンネルとなっただけではなく、最も建設費のかかったトンネルでもある。総工費数十億フランという巨額のトンネル建設プロジェクトは、これまで複数回にわたり国民投票にかけられながらも、国民に承認されてきた。このトンネルの開通はまさに、スイスの「直接民主制の奇跡」とも言えるのだ。
スイスのように直接民主制をとる国では、大規模な国家プロジェクトを実現させるのは容易なことではない。国民には常に、政府、議会の決定に対して「レファレンダム」を提起することで、その是非を国民投票にかける権利が与えられているからだ。そのような政治的背景があるからこそ、今年6月、ヨハン・シュナイダー・アマン大統領が全長約57キロのゴッタルドベーストンネルの開通を正式に宣言した際は、人々の喜びもひとしおだった。
もっと読む スイスの直接民主制の奇跡 ゴッタルド鉄道トンネル
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。