三角形のスイス発チョコレート「トブラローネ」
Keystone / Andy Rain
これまで全て国内で生産されていたスイス発の三角形チョコレート「トブラローネ」が、来年末から製造の一部をスロバキアの工場に移すことになった。
このコンテンツが公開されたのは、
スイス公共放送ラジオ(SRF)によると、親会社の食品・飲料大手モンデリーズ・インターナショナルが同計画を認めた。
スロバキアの首都ブラチスラバにあるモンデリーズの工場では、既に「ミルカ(Milka)」や「スシャール(Suchard)」といったスイスにゆかりのあるチョコレートを製造している。
トブラローネは100年以上前からスイスの首都ベルンの工場で生産されていた。工場のスタッフには既に周知したという。
ただ同社は同工場が今後も重要な生産拠点であり続ける、と強調。現在は工場の増強を計画中で、チョコレートペーストと柔らかいキャンデー「ヌガー」の生産能力を増やすという。
スイスのアイデンティティ
トブラローネは、テオドール・トブラーとエミール・バウマンが考案。1908年から生産されている。名前は、共同発明者の名前「トブラー」と、イタリア語でハチミツとアーモンドのヌガーを意味する「トローネ」を組み合わせた。1970年以降、スイスの名峰マッターホルンが実際にパッケージに描かれ、スイスらしさがより明確になった。
1985年、ベルンの別の地区から製造拠点を現在の場所へ移した。現在、トブラローネは、米シカゴに本社を置くモンデリーズ・インターナショナルが所有している。
英語からの翻訳:宇田薫
おすすめの記事
宇宙研究
国際宇宙ステーションでロボットが「宝探し」に成功 スイスも貢献
このコンテンツが公開されたのは、
日本製とドイツ製のロボットが、国際宇宙ステーション(ISS)で「宝探し」をして遊んだ。スイス・ルツェルン応用科学芸術大学(HSLU)もこの実験に貢献した。
もっと読む 国際宇宙ステーションでロボットが「宝探し」に成功 スイスも貢献
おすすめの記事
スイス中銀、新紙幣デザイン12案発表 一般投票募る
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国立銀行(中銀、SNB)が、新フラン札のデザイン案12点を発表した。来月7日まで、インターネット上で一般投票が行われる。
もっと読む スイス中銀、新紙幣デザイン12案発表 一般投票募る
おすすめの記事
気候適応
ジュネーブ州、バス・路面電車を13日のみ無料に オゾン濃度が急増
このコンテンツが公開されたのは、
ジュネーブ州では13日、バスやトラム(路面電車)など公共交通機関が終日無料となった。オゾン濃度が急増したことへの対応で、スイスでは初めての措置だ。
もっと読む ジュネーブ州、バス・路面電車を13日のみ無料に オゾン濃度が急増
おすすめの記事
スイスで記録的暑さ 政府が警告
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで全国的に気温が上昇し、猛暑への警戒が強まっている。11日にはスイス西部と南部ティチーノ州の一部地域に対し、熱中症など健康被害を受けるリスクが大きい「危険度3」の警報が発令された。
もっと読む スイスで記録的暑さ 政府が警告
おすすめの記事
文化
知日スイス人作家のアドルフ・ムシュクさん、欧州政治文化賞を受賞
このコンテンツが公開されたのは、
ハンス・リンギエ財団は9日チューリヒ在住の作家アドルフ・ムシュグさん(91)に欧州政治文化賞と賞金5万ユーロ(約860万円)を授与した。同賞がスイス人に授与されるのは初めて。
もっと読む 知日スイス人作家のアドルフ・ムシュクさん、欧州政治文化賞を受賞
おすすめの記事
貿易政策
スイス政府、相互関税で米国との協議継続を表明
このコンテンツが公開されたのは、
米国がスイスに課す39%の「相互関税」をめぐり、スイス政府は4日、米国との協議を続け「より魅力的な提案をする」と表明した。
もっと読む スイス政府、相互関税で米国との協議継続を表明
おすすめの記事
貿易政策
トランプ政権、スイスに39%の相互関税を発表
このコンテンツが公開されたのは、
米国はスイスに課す相互関税率を39%と発表。スイス政府は「大変遺憾に思う」と表明した。
もっと読む トランプ政権、スイスに39%の相互関税を発表
おすすめの記事
スイス銀行の顧客を騙した英国人留学生に有罪判決
このコンテンツが公開されたのは、
スイス銀行を狙った口座乗っ取り事件で、英国で刑事告訴されていた英国人学生(21)に禁固7年の有罪判決が言い渡された。スイス連邦検察庁によると、学生はスイスの銀行顧客から約240万フラン(約4億4000万円)を騙し取った。
もっと読む スイス銀行の顧客を騙した英国人留学生に有罪判決
おすすめの記事
農業ビジネス
温暖化でスイスがオリーブの名産地に?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス西部のフランス語圏は温暖化によりオリーブの木を育てやすくなっている。生産者らは2026年には栽培本数が2万本に倍増し、南部のイタリア語圏ティチーノ州を追い抜くと見込む。
もっと読む 温暖化でスイスがオリーブの名産地に?
おすすめの記事
アルプスに新しい巨大地上絵が登場
このコンテンツが公開されたのは、
世界各地で巨大な地上絵を描くアーティストのSAYPE(セイプ)さんが、スイス南部ヴォー州のアルプス山頂に新作を完成させた。
もっと読む アルプスに新しい巨大地上絵が登場
続きを読む
おすすめの記事
スイスに「チョコレート革命」を起こしたパイオニアたち
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは世界でも有数のチョコレート生産国だ。カカオも育たない国がどうやってその地位を築いたのか。スイスチョコレート発展の歴史は、数々の技術革新や移民の活躍、そして偶然や人の縁の上に成り立っている。
もっと読む スイスに「チョコレート革命」を起こしたパイオニアたち
おすすめの記事
チョコレート博物館に秘められたリンツの野心
このコンテンツが公開されたのは、
2020年にオープンしたリンツ・アンド・シュプルングリ社の博物館「リンツ・ホーム・オブ・チョコレート」。スイスチョコレートの存在感をアピールし、外国人観光客を増やす狙いがある。博物館を実際に見学した。
もっと読む チョコレート博物館に秘められたリンツの野心
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。