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永世中立国スイスと国連の歴史 スイス 国連に加盟して今年で15周年

今から15年前の2002年3月3日、ついにスイス国民は国際連合(国連)へ加盟することを国民投票で可決し、同年9月10日には190番目の国連加盟国となった。半世紀以上にわたり「絶対中立」という概念で国連加盟を拒否してきたスイスであったが、加盟することにより、第二次世界大戦後の国際情勢に応じて「中立」の解釈に変化が起きた。

 現在、国連加盟国は193カ国。スイスは、2002年9月10日にニューヨークの国連本部行われた総会で正式に国連に加盟した。スイスのジュネーブに欧州国連本部が置かれているが、国連へ加盟したのはなんと190番目だった。

 1920年、国連の前身である国際連盟がジュネーブに設立され、スイス国民は国民投票で賛成56.3%を受け国際連盟へ加盟した。ところが、1945年、サンフランシスコ会議における国連設立の根拠となる条約「国際連合憲章」に、スイスは調印しなかった。その要因は「スイス国家は政治的に中立の立場を貫く」という中立の擁護だった。スイスは1815年のウィーン会議で承認されて以来「永世中立」を維持していたからだ。1948年からはオブザーバーとして国連に参加した。

 その後半世紀にわたり、スイスも他国と協調し国連に加盟すべきだという論議が国内外で繰り返し起こったが、スイス国民は反対し続けた。1986年、国連加盟を求めるイニシアチブ(国民発議)では、反対75%という圧倒的多数で否決。1994年には、スイス兵からなる国連派遣軍の創設を認めるか否かを問う国民投票が行われたが、反対57.2%で否決された。

 1998年、国連加盟の是非を問う新たなイニシアチブが起き、2002年3月3日、ついにスイス国民は国連加盟を承認した。投票結果は、賛成54.6%、反対45.4%だったが、州の賛否は23州のうち賛成12州、反対11州と僅かに過半数が上回った。これを機にスイスは、国際情勢に応じて「中立」という解釈の幅を広げ、中立政策を維持しつつ、スイスの国際的役割を拡大することとなった。