下半身まひ患者が歩けるように スイスの共同研究で
スイスの研究者らが開発した無線インプラントによる電気刺激で、臨床試験を受けた脊椎損傷患者3人が再び歩けるようになった。
このコンテンツは 2018/11/08 12:00共同研究では患者の脊椎に埋め込んだ電極のインプラントから運動神経に電気刺激を与え、長期的に歩行訓練をするリハビリプログラムを行った。その結果、脊椎損傷患者の男性3人は、普通の歩行補助器や電気刺激を与える機能の付いた歩行補助器を使い、独立して歩くことができるようになった。また電気刺激を与えなくても、まひしていた脚の筋肉を動かせるようになった。
連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)、ローザンヌ大学、ローザンヌ大学病院が共同で実施した。研究はネイチャー他のサイトへとネイチャーニューロサイエンス他のサイトへの学術誌2誌で発表された。
今回の研究に対し専門誌ネイチャーは、「こういった硬膜外の電気刺激が脊椎損傷後の運動能力の回復に効果があるのは既に動物実験で実証されていたが、人間の患者では今まであまり成果が出ていなかった」とコメントした。
(独語からの翻訳・シュミット一恵)
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