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シリア憲法委員がコロナ感染 ジュネーブで隔離

Geir Pedersen
シリア憲法委員会の会合を企画したゲイル・ペターゼン国連特使 Keystone / Martial Trezzini

シリアで続く内戦を終わらせ政治的解決策を見つけるための会合が24日、9カ月ぶりにジュネーブで始まった。ところが、シリア憲法委員会の4人のメンバーが新型コロナウイルスに感染し、会合が中断している。

国連は24日、シリア憲法委員会のメンバーの新型コロナウイルス感染により、会合を保留すると発表した。委員会のメンバー45人は、2~10日間ホテルで隔離される。委員会の共同議長ハディ・アルバフラ氏は、オンラインで作業を継続すると言う。

発表の数時間前、米国のシリア特使であるジェームズ・ジェフリー氏は記者団に対し、シリアのアサド大統領は「ロシアからの圧力を受け」1週間の会談に参加することに合意したと語っていた。

ゲイル・ペダーゼン国連特使が主催するこの会談は、2015年の国連安全保障理事会決議に沿ってシリア新憲法の草案を起草し、国連主催で選挙を行うことを目的としている。

憲法委員会は45人で、シリア政府が指名した人、反体制派、市民社会の代表の3者で構成されるが、ペダーゼンの事務所は、メンバーのだれが感染したのかを明らかにしていない。

国連の声明によると、「委員会のメンバーはジュネーブに渡航する前に検査を受け、到着時に再度テストを受け、パレ・デ・ナシオンでの会合時にはマスクを着用し厳格なソーシャルディスタンシング(社会的距離)措置がとられていた」と述べる。

「建設的な第1回会合を経て、憲法委員会の第3回会合は現在保留中。国連特使の事務所は近日中に更なる発表を行う予定だ」とし、スイス当局に通知をし、接触追跡が行われている。

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