スイスの金融外交のトップに就く初の女性となるダニエラ・シュトッフェル氏
Keystone
スイス政府は16日、連邦財務省国際金融問題局外部リンクの新局長にダニエラ・シュトッフェル氏(50)を充てると発表外部リンクした。就任は3月1日。同局長に女性が就くのは初めて。
このコンテンツが公開されたのは、
国際金融問題局長はスイスの国際金融・税制のトップで、日本の財務官に当たる。シュトッフェル氏は昨年10月に退任を発表したイェルグ・ガッサー現局長の後任となる。
シュトッフェル氏は1998年に外務省入省。05年から在米スイス大使館の広報・文化担当、09年から在独スイス大使館で経済・金融担当を務めた。15年からは経済開発協力機構(OECD)事務局の幹部としてパリで働いた。
同年からは国際金融問題局に移籍し、現在は同局幹部と財務相の外交顧問を兼務する。昨年12月にアラブ首長国連邦(UAE)・バーレーン大使に任命されたが、国際金融問題局長に就任することになり大使は辞退する。
マウラ―財務相は16日の記者会見で、シュトッフェル氏は国内外の諸課題に取り組むために必要条件を全て備えていると評した。マウラ―氏自身が同職に手を挙げるよう本人に勧めたという。
国際金融問題局は2010年、世界金融危機や国際税制問題に対処するために創設された。
おすすめの記事
スイス政府、金融規制改革の最終案を発表
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦内閣は6日、クレディ・スイス危機を踏まえた金融規制改革の最終案を発表した。自己資本規制を強化し、金融監督局の権限も強化する。
もっと読む スイス政府、金融規制改革の最終案を発表
おすすめの記事
スイスの元外交官50人、ガザめぐる政府の「沈黙」を非難
このコンテンツが公開されたのは、
パレスチナ自治区ガザにおけるイスラエルの「戦争犯罪」に関して、スイスの元外交官55人がスイス外相に共同書簡を送り、スイスの「沈黙と消極性」を非難した。政府に対して直ちに措置を講じるよう求めた。
もっと読む スイスの元外交官50人、ガザめぐる政府の「沈黙」を非難
おすすめの記事
スイスで放射能測定の合同演習
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは2~6日、国際チームがヘリコプターで空中の放射能測定を行っている。緊急時に広い範囲の放射能を迅速にチェックする予行演習だ。
もっと読む スイスで放射能測定の合同演習
おすすめの記事
自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が死亡
このコンテンツが公開されたのは、
自殺カプセル「サルコ」を運営する自殺ほう助団体「ラストリゾート」共同設立者のフロリアン・ウィレ氏(47)が、先月5日にドイツで死去していたことが分かった。
もっと読む 自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が死亡
おすすめの記事
スイス南部で氷河が崩壊 土石流がふもとの村を飲み込む
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部レッチェンタール(ヴァレー州)で28日午後、大きな氷河が崩壊し、大規模な土砂崩れがふもとのブラッテン村を襲った。多数の家屋が倒壊し、1人が行方不明。
もっと読む スイス南部で氷河が崩壊 土石流がふもとの村を飲み込む
おすすめの記事
クレディ・スイス株で大損した株主、政府への賠償請求認められず
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦最高裁判所は23日、スイス政府の「誤った情報」によりクレディ・スイス株で損失を被ったとして損害賠償を求めた夫婦の訴えを棄却した。
もっと読む クレディ・スイス株で大損した株主、政府への賠償請求認められず
おすすめの記事
移動式ホール「アーク・ノヴァ」がスイスに初帰国
このコンテンツが公開されたのは、
東日本大震災の被災者を勇気づけようと建設された移動式コンサートホール「アーク・ノヴァ」がこの秋、親元のスイスに初めて登場する。
もっと読む 移動式ホール「アーク・ノヴァ」がスイスに初帰国
おすすめの記事
スイス、メートル法準拠から150年
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは150年前にメートル条約に調印し、メートルやキログラムを導入した。それまでスイスの測定単位は地域や使途によって大きく異なっていた。
もっと読む スイス、メートル法準拠から150年
おすすめの記事
中国の人身売買組織を摘発 スイス・ベルン州警察
このコンテンツが公開されたのは、
ベルン州警察は19日、大規模な人身取引事件を摘発したとい発表した。容疑者は中国籍の5人で、146人の中国人女性をスイスに誘い出し、性労働に就かせていた。
もっと読む 中国の人身売買組織を摘発 スイス・ベルン州警察
おすすめの記事
まるで曲芸師 ダムの絶壁を歩くアイベックスたち
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部ヴァレー州エヴィオナにあるダムでは今月中旬、約60頭のアイベックスが高さ50メートルの絶壁を伝い歩く姿が観察された。毎年この時期に天然塩を探し求める姿は、スリル満点の曲芸さながらだ。
もっと読む まるで曲芸師 ダムの絶壁を歩くアイベックスたち
続きを読む
おすすめの記事
リーマン・ショックから10年 金融立国・スイスの傷が浅かった背景は?
このコンテンツが公開されたのは、
米国第4の投資銀行が破綻したのは2008年9月15日。サブプライム・ローンで膨らんだ不良債権を処理できず、米政府は公的資金の注入を拒否。連鎖破綻を恐れて金融市場から資金が干上がり、銀行業界は大混乱に陥った。米国発の危機…
もっと読む リーマン・ショックから10年 金融立国・スイスの傷が浅かった背景は?
おすすめの記事
スイス当局、ブロックチェーン法制の見直しに着手
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦当局はブロックチェーン技術や仮想通貨を使った資金調達「イニシャル・コイン・オファリング(ICO)」の規制のあり方を検討する作業部会を立ち上げた。年内に結論をまとめる。
もっと読む スイス当局、ブロックチェーン法制の見直しに着手
おすすめの記事
スイスICO市場「無法地帯ではない」
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府の「ブロックチェーン・ICO作業部会」で議長を務めるイェルグ・ガッサー連邦財務省国際金融問題局長。仮想通貨技術を使った資金調達「イニシャル・コイン・オファリング(ICO)」の流行でスイスの金融市場が無法地帯になるとの懸念に、当局はどう応えるのか?スイスインフォのインタビューに答えた。
もっと読む スイスICO市場「無法地帯ではない」
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。