
ロシュの新型コロナ抗体検査、米FDAが承認

スイスの製薬大手ロシュ(本社・バーゼル)は3日、同社開発の血清学的検査(抗体検査)が米国食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可を取得したと発表した。
この検査は、ある人が新型コロナウイルスにさらされたかどうか、また体内に新型コロナウイルス感染症の抗体が作られたかどうかを検出できる。
ロシュによると、この「Elecsys Anti-SARS-CoV-2」検査の特異度(正しく陰性と判断する確率)は99.8%で、偽陽性の可能性は極めて低い。また抗体は100%の確率で検出できる。
ロシュは同検査を世界中の研究所に出荷し始めた。米国だけでなく、欧州連合の安全基準に適合したCEマークを受け入れている国への供給も視野に入れ、「毎月数百万本の規模」の増産も計画しているという。
血清学的検査は感染の広がりをより実態に近い状態で把握でき、抗体を持っている人の数もわかるため、パンデミック対策に役立つとされている。このため世界中で、血清学的検査の開発競争が起こっている。
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