ロジャー・フェデラー選手が重要な試合で使用したウエアやラケットがオークションに出品される
Keystone / Ennio Leanza
男子テニスのロジャー・フェデラー選手が、重要な試合で使用したラケットやシューズ、ウエアなどのコレクションを今夏、チャリティーオークションに出品すると発表した。
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同選手はスイス出身で、テニスの男子シングルス四大大会では通算20勝を挙げている。オークションは6月と7月の2回に分け、競売大手クリスティーズが主催する。収益は自身のロジャー・フェデラー財団を通じ、アフリカとスイスの子供たちの教育支援に充てる。
6月23日のライブオークションでは、同選手のグランドスラムタイトルにちなんで20点を出品。価格は3千~7万ポンド(約45万6千~1060万円)になるとみられている。
2009年全仏オープン決勝でロビン・セーデリング選手(スウェーデン)に勝利し、グランドスラムを達成した時のウエアとラケットも出品される。スニーカーは、開催地ローラン・ギャロスのクレーコートの粉塵が着いたままの状態だ。
戦友で長年のライバルでもあるラファエル・ナダル選手と07年、ウィンブルドン選手権決勝で2度目の対戦をし、優勝した時のラケットやスイス国旗が施されたシューズも出品される。
フェデラー選手のトレードマークである「RF」ロゴが刺繍されたカーディガンは、12年のウィンブルドン決勝でアンディ・マレー選手(英国)との対戦前に着用したもの。05年の同選手権決勝でアンディ・ロディック選手(米国)に勝利し、3冠を達成した時のシューズも出品される。
フェデラー選手は「オークションに出品するアイテムの全てが、自分のテニスのキャリアのある瞬間を表している。私の個人的なアーカイブの一部を、世界中のファンと共有したい」としている。
7月に行われる2回目のオンラインオークションでは、より低価格帯のアイテム300点が並ぶ。その中にはバーゼル室内で、プロ出場1500回目の試合で着用したリストバンドなどが含まれる。
クリスティーズは売り上げの最低ラインを100万ポンドと見積もるが、150万ポンド到達を目指すという。
クリスティーズコンチネンタルヨーロッパ、中東、アフリカのマネージングディレクター、バートルド・ミュラーさんは「現役のスポーツ界のレジェンド、ロジャー・フェデラーに代わり、クリスティーズがこのような歴史的重要性の高い記念品を提供できることを光栄に思う」とコメント。「スポーツ記念品市場は、特に試合で着用した、またはサイン入りアイテムで長年活況を呈している。今回のオークションが、世界的に成長を続けるこの現象のマイルストーンとなるのは間違いない」と話している。
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